米原康正の挑戦状!
「I AM GROWING OUT MY BANGS」展連続開催
編集者、クリエイティブディレクター、フォトグラファーであり、独自の視点でストリートを切り取る米原康正が、代官山のFINGER FOX AND SHIRTSとFEMINDで行われた第1弾に続き、第2弾をPAILLIONにて、第3弾をWAGギャラリーにて、新境地となるアート作品のエキシビションを開催する。
1980年代より編集者として東京のストリートシーンを見つめてきた米原康正。1995年にコギャルブームを牽引した『egg』の創刊に携わり、AKB黎明期や、原宿カワイイカルチャーなど常に女子カルチャーを盛り上げてきた。だがしかし、近年、大人たちが作った社会システムに取り込まれ、女の子たちがカルチャーの発信者ではなくなってしまったことに危機感を感じ、立ち上がった。 「1995年以降の渋谷と原宿は女子カルチャーと大人たちのシステムとの抗戦場だった。ところが現在。どこにもオリジナルな女子カルチャーを見つけることができません。お金さえあればなんでも手に入るという消費主義思想が彼女たちを取り囲んだ結果です。そんな街が面白いわけがない」(米原氏) 先日の代官山FINGER FOX AND SHIRTSとFEMINDでの個展に続き、中目黒PAVILLIONにて第2弾、WAGギャラリーにて第3弾を発表する。全てのシリーズタイトルは「I AM GROWING OUT MY BANGS」。自身が撮影した女の子たちの写真に、〈嫌なものを見ないためのそして嫌なものから隠れるための装置〉としての前髪をペイントすることで、今の時代に対する反逆者へと変貌させる。 マツコデラックス曰く、“ストリートシーンのややこしいジジイ”として、街に、ストリートに、カルチャーを取り戻すべく、自らがカウンターカルチャーの発信者となったのだ。
Text:Miho Matsuda