アデルがグラミー賞で5冠、主要3部門受賞
2月12日(日)に開催された第59回グラミー賞でアデル(Adele)が主要3部門受賞を含む5冠を達成した。
年間最優秀アルバム賞、年間最優秀レコード賞、年間最優秀楽曲賞の主要3部門をはじめ、最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンス賞、最優秀ポップ・ボーカル・アルバムを獲得した。とはいえ、年間最優秀アルバム賞においては、ビヨンセのビジュアルLP『レモネード』が受賞すると思っていため、アデルは自身に受賞する資格があるような気がせず、受賞スピーチで自身のアイドル、ビヨンセを絶賛した。
ロサンゼルスのステイプルズ・センターの壇上で涙しながら、アデルは「この賞を受け取ることはもしかしたらできないかもしれないです」「本当に光栄ですし、感謝していますが、私の生涯のアーティストはビヨンセ(Beyoncé)であり、このアルバム、『レモネード』が私にとっては非常に大きなものなのです」「本当に途方もないほど素晴らしく、よく考えられていて、美しくて、ソウルが表現されています。あなたが私たちにいつも見せない部分をみせてくれ、それに感謝します。アーティスト全員があなたのことを敬愛しています。あなたは私たちの光です」と絶賛し、観客席にいたビヨンセは目に涙を浮かべながらその言葉を受けていた。
さらに、この受賞後にアデルは舞台裏で、「私の中の何かが死んだわ。今回はビヨンセが勝つ番だった気がするの。年間最優秀アルバム賞をとるために、彼女はいったい何をすればいいっていうの?」と話したという。
また、アデルは故ジョージ・マイケル(George Michael)の追悼パフォーマンスをした際には、再び気持ちが高ぶり、一旦パフォーマンスをスタートさせるもやり直しする場面があった。
一方、生前グラミー賞受賞を一度も達成したことがなかったデヴィッド・ボウイ(David Bowie)は今回、ノミネートされた全部門受賞という快挙を成し、アデルと同様5冠に輝いた。最優秀ロック・ソング、最優秀ロック・パフォーマンス、最優秀オルタナティブ・ミュージック・アルバム、最優秀レコーディング・パッケージ、最優秀エンジニアド・アルバム(ノン・クラシカル)を受賞した。ボウイの息子ダンカン・ジョーンズ(Duncan Jones)がツイッターで「父さんを誇りに思う! 永遠に父さんを称えてくれることになるね。グラミー2017」と喜びを伝えた。
そのほか、チャンス・ザ・ラッパーが最優秀新人賞、『カラリング・ブック』で最優秀ラップ・アルバム賞を受賞し、ビヨンセは『レモネード』で最優秀アーバン・コンテンポラリー・アルバム賞、『フォーメーション』で最優秀ミュージック・ビデオ賞を獲得し、2冠にとどまった。
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