『ズーランダーNo.2』賞で最多ノミネート
『ズーランダー(Zoolander)No.2』が最低映画を決める今年度のゴールデンラズベリー賞で最多となる9ノミネートを受けた。
「15年ぶりの遅すぎる続編」と同賞の幹部らから酷評を受けた『ズーランダーNo.2』に続き『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』が8ノミネートされている。両作品ともに最低作品賞、最低リメイク/パクリ/続編賞の候補に選ばれている。 『ズーランダーNo.2』はベン・スティラーが最低主演男優賞、ウィル・フェレルとオーウェン・ウィルソンが最低助演男優賞、クリステン・ウィグが最低助演女優賞、さらにはベンとオーウェンが最低スクリーンコンボ賞の候補にまで挙がっている。その一方でベン・アフレックとヘンリー・カヴィルが出演した『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』は、同賞幹部に「最低最悪なコミックブックの争い」だと評され、最低主演男優賞のほかに最低スクリーンコンボ賞にもノミネートされている。ベンは過去にジェニファー・ロペスと共演した『ジーリ』でラジー賞を獲得したことがあったが、アカデミー賞受賞作品『アルゴ』や『ゴーン・ガール』の評価を受け、2015年度ではゴールデンラズベリー賞名誉挽回賞を受賞していた。 この2作品に続き、『ダーティ・グランパ』が6ノミネート、『キング・オブ・エジプト』『ヒラリーズ・アメリカ』『インデペンデンス・デイ: リサージェンス』が5ノミネート、『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』が3ノミネートで後を追うかたちとなっている。同賞の幹部らは、2016年度はひどい作品が多かったため、各カテゴリーのノミネート数を例年の5つから6つへと増やす必要があったとしている。 その中でも『ヒラリーズ・アメリカ』で本人役を演じたディネッシュ・ドゥソウザが最低主演男優賞にノミネートされているほか、2014年に最低主演女優賞を獲得したタイラー・ペリーが再び出演作『ブー!ア・メデア・ハロウィーン』で同賞にノミネートされてしまっているところが注目を浴びている。ロッテン・トマトのユーザ達によって選ばれた最低スクリーンコンボ賞以外の全てのカテゴリーのノミネートは、1014人のゴールデンラズベリー賞会員によってオンライン投票で選ばれており、来月25日に行われる式典で受賞者が発表される。 ©BANG Media International