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Culture Art

WOW : arts #04
『工場と遊園地』

まさに鮮烈。日本発、映像から空間、伝統工芸から仮想現実までを操る先鋭的創造集団「WOW」。 その壮大なる作品世界に迫る連載企画。WOWという名の地平から、視覚表現の未来が見えてくる。

Text:Keita Fukasawa

レディー・ガガの顔面プロジェクションマッピングから、マーク・ニューソンのデザインによる日本刀までーー。縦横無尽なるWOWの活動領域をさらに進化/深化させるべく発足した「ART」部門へ、新たにラインナップされた作品をご紹介しよう。

Factory and Fantasy from WOW inc on Vimeo.

『工場と遊園地』(2009年、宮城県美術館におけるインスタレーション風景)

新幹線をはじめ、ここを起点に日々、約3000の列車が行き交う東京駅。2016年12月、日本一のプラットホーム数を誇る “東京の表玄関” に、光と映像が織りなす新たなプラットホームが誕生するーー。
この冬、東京駅八重洲口グランルーフ/駅前広場を舞台に開催される、壮大な光のインスタレーション『東京駅グランルーフ Light on Train』(※1)。“光の帆” をデザインモチーフとする長さ230メートルの巨大なルーフに映し出される照明や映像、インタラクティブ作品。そのクリエイティブディレクションをWOWが手がけている。

夜空へ発車する列車の光とルーフに投影された来場者のシルエットが織りなす、幻想的なインタラクティブ体験——この原点となった作品が、WOWのオリジナルワークのひとつの転機となった空間モーショングラフィックス『工場と遊園地』だ。認知科学者との対話から生まれたヴィジュアル表現と、プロダクトデザイナーと協力して構成された広大な空間が融合し、2009年に宮城県美術館で初公開され、各方面からの注目と大きな反響を集めた。

「遠くから聞こえるのは工場の音だろうか。風に乗って空に舞い上がったのは風船だろうか。光の音を聞き、音の影を見る。現実と空間の狭間で揺られながら、ゆっくりと時が過ぎていく」(コンセプトテキストより)。光と闇、現実と空想、人々と映像など、さまざまな境界が交錯し、互いに作用し合いながら生み出されるインタラクティブな光景。ここから生まれた新たな展望が、冬の東京駅に一期一会の幻想的な世界を映し出す。

WOW ART
www.w0w.co.jp/art/

『工場と遊園地』
www.w0w.co.jp/art/factory_and_fantasy/?tag=

wow_#04

(※1)『東京駅グランルーフ Light on Train』
12月1日(木)〜25日(日) 17:00頃〜22:00(※荒天の場合は、点灯を見合わせる場合があります)
www.tokyostationcity.com/special/lightontrain/

Profile

深沢慶太(Keita Fukasawa) フリー編集者、ライター、『Numero TOKYO』コントリビューティング・エディター。『STUDIO VOICE』編集部を経てフリーに。『Numero TOKYO』創刊より編集に参加。雑誌や書籍、Webマガジンなどの編集執筆、企業企画のコピーライティングやブランディングにも携わる。編集を手がけた書籍に、田名網敬一、篠原有司男ほかアーティストの作品集やインタビュー集『記憶に残るブック&マガジン』(BNN)などがある。『Numéro TOKYO』では、アート/デザイン/カルチャー分野の記事を担当。

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