WOW : arts #03『Lights and shadows』
まさに鮮烈。日本発、映像から空間、伝統工芸から仮想現実までを操る先鋭的創造集団「WOW」。その壮大なる作品世界に迫る連載企画。WOWという名の地平から、視覚表現の未来が見えてくる。
レディー・ガガの顔面プロジェクションマッピングから、マーク・ニューソンのデザインによる日本刀まで──。縦横無尽なるWOWの活動領域をさらに進化/深化させるべく発足した「ART」部門へ、新たにラインナップされた作品をご紹介しよう。
Lights and Shadows from WOW inc on Vimeo.
『Lights and Shadows』(2009年)。「ミラノサローネ2008」(イタリア・ミラノ)の共同エキシビション「TOKYOWONDER」における展示風景。
2008年、世界最大のデザインの見本市「ミラノサローネ」へTONERICO、CURIOSITYとともに参加を果たしたWOW。「TOKYOWONDER」と題した共同エキシビション会場にて、東京という都市の持つ美しさや儚(はかな)さを夜景が放つ光と影の小宇宙によって表現し、国際的に高い評価を集めた。
暗闇の中に来場者の視界を覆う幅8メートルのスクリーンを設置し、映像世界への没入感を演出。今年発表されたWOW初のオリジナルVR作品『Tokyo Light Odyssey』(※1)の世界観へと連なる “東京という名の小宇宙” が、浮遊感とともに詩的に表現されている。
WOW ART
www.w0w.co.jp/art/
『Lights and Shadows』
www.w0w.co.jp/art/LightsAndShadow/
(※1)『Tokyo Light Odyssey』360°ティザー映像(https://www.youtube.com/watch?v=fnIApgU4hQg&vq=highres)
2016年11月6日(日)まで東京・初台のNTTインターコミュニケーション・センター[ICC]にて展示中。
なお、「ヌメロ・トウキョウ(Numero TOKYO)」2016年10月号(創刊100号/「Legend」特集)では、“次世代のレジェンド”たるWOWの表現宇宙のゆくえを8ページでフィーチャー。あわせてぜひチェックを。
Text:Keita Fukasawa