天王洲に新アートスペース誕生「TERRADA Art Complex」
芸術の秋、アートに触れようと思ったとき、あなたはどこに足を運ぶだろうか。
上野で近代絵画の名作を見るか、あるいは六本木で現代アートを体験するか…。
そんな “アートの街” のチョイスに、新たな選択肢の一つとして加わるかもしれないのが、9月10日に「TERRADA Art Complex」がオープンした街、天王洲だ。
リニア新幹線や東京オリンピックの開催などに伴い、注目を集めつつある臨海エリア。そんな天王洲の街に新たに誕生した複合アート施設「TERRADA Art Complex」には、現代美術の実力派ギャラリー4つがひしめき、それぞれ現在、魅力的なオープニング展が開催中だ。
児玉画廊で開催される「ignore your perspective 35 — 外見の違うハードコア」は、同ギャラリーが継続的に行ってきたシリーズ展の最新第35弾。貴志真生也、関口正浩、和田真由子らの作品を通して、多様な側面を持つ現代アートの “ハードコア” を探る。
URANOでは、淺井裕介の個展「胞子と水脈」が開催されている。泥やマスキングテープなど、身の回りの様々な素材を用いて描く淺井の絵画からは、根源的な生命力が溢れ出す。
山本現代は、同ギャラリーで取り扱いのあるアーティストたちによるグループ展「Welcome to the A W E S O M E M A N S I O N」を開催する。ナイル・ケティングや小林耕平などによる、注目の作品が並ぶ。
ユカ・ツルノ・ギャラリーで開かれている展覧会「Small Golden Suns」は、ブルックリンを拠点に活動し、アメリカ抽象表現主義の系譜に位置づけられるアーティスト、ホセ・パルラの、日本では2013年以来となる個展だ。
ひとつの場所で4つの異なる展覧会が楽しめる……そんなクワトロ・ピザ的 “オイシイ” アート体験を、この秋、天王洲で味わってみてはいかが??
TERRADA Art Complex
住所/東京都品川区東品川 1-33-10 (ギャラリースペースは3F)
Text:Ken Suzuki