ベネディクト・カンバーバッチ、
『追われる男』映画化作で主演兼プロデュース
ベネディクト・カンバーバッチ(Benedict Cumberbatch)がジェフリー・ハウスホールドの代表作『追われる男』の映画化作で主演兼プロデューサーを務めることになった。
独裁者の暗殺が未遂に終わったことで捉えられて拷問を受けた男性を描くこの作品について、ベネディクトはザ・ハリウッド・レポーターに「最も大切にされてきたイギリス小説の映画化に携われることは、俳優としてもプロデューサーとしても感激しているよ」とその興奮を語っている。
映画版『マクベス』や『アサシン・クリード』の脚本を執筆したマイケル・レスリーが脚色を手がけ、ブラック・シープ・ピクチャーズのロイド・レヴィン、ブランウェン・プレストウッド・スミス、ベアトリス・レヴィンがベネディクトの製作会社サニーマーチのアダム・アックランドらがプロデュースに参加する。『追われる男』は1940年に『マン・ハント』として映画化されたことがあるほか、1977年にはピーター・オトゥール主演でBBCがテレビ番組として制作していた。作者のハウスホールドは70年代、この小説について「『追われる男』は私の強烈なヒトラー嫌いから生み出されたものだけど、当時の情勢は厄介だったから本の中でその名前を使わなかったんだ。それにターゲットはヒトラーにもスターリンにもなり得るから読者の判断に任せようと思ったのさ」と説明していた。
そんな新作が決定したベネディクトは『ドクター・ストレンジ』でマーベル作品デビューも決定しており、自動車事故をきっかけにスーパーヒーローになる脳外科医スティーヴン・ストレンジ役を演じている。レイチェル・マクアダムス、ティルダ・スウィントン、キウェテル・イジョフォーらも出演する同作は10月に公開を控えている。
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