反芸術運動ダダ100周年記念イベントが青山で開催
ダダとは何か。
ウルトラマンに出てくる怪人や、RADWIMPSの曲でもお馴染みだが、もともとは第一次世界大戦中にスイスで起こった芸術運動だ。「DADA」という何の意味も持たない言葉の元に集まったアーティストたちは、一過性のパフォーマンスや詩などの制作を通して、既存のアートに反旗を翻した。
1916 年、チューリヒの「キャバレー・ヴォルテール(CABARET VOLTAIRE)」にて、 “反芸術” の芸術運動として産声を上げたダダ。2016年は、その誕生から 100 周年ということで、スイスを中心に各地でダダに関連する記念イベントが開催されている。
複合文化施設「スパイラル」では、ダダ発祥の地になぞらえ「ギャラリー・ヴォルテール(GALLERY VOLTAIRE)」と称して、ダダの精神を現代的に解釈し表現する3組のアーティストによる展示とパフォーマンスが開催される。
開催期間中は、詩を中心に言葉の多様性を追求する芸術家ユニット、TOLTAの展示作品や、RCA(Royal College of Arts/ロンドン)の教師と生徒らで構成されるStillllive with Nigel Rolfeのパフォーマンス&トークイベント、そして作品を通した “意味の伝達” を考えるアーティスト、関川航平によるパフォーマンスが堪能できる。
1916年当時のアーティストたちは、第一次世界大戦という混乱の世を、アートを通して笑い飛ばした。奇しくも100年経った私たちも、混乱の世を生きていると言えるだろう。
21世紀的ダダの力で、あなたも日々のあれこれを笑い飛ばしてはいかが?
ダダ100周年フェスティバル+SPIRAL
「GALLERY VOLTAIRE」
会期/2016年8月4日(木)〜 8月28日(日)
会場/スパイラル 東京都港区青山 5-6-23
休廊/8月15日(月)〜8月17日(水)
TEL/03-3498-1171(スパイラル代表)
URL/www.spiral.co.jp/dada
予約/dada@spiral.co.jp
TOLTA企画展示「ダダでない ダダでなくない」
会期/8月4日(木)〜 8月14日(日)
時間/11:00 〜 20:00
会場/スパイラルエントランス(スパイラル1F)
TOLTA パフォーマンス「スペクトラム・ダダ・ナイト」
日時/8月6日(土)20:15 〜 21:30 ※要事前予約
会場/スパイラルカフェ(スパイラル1F) ※要1オーダー
Stillllive with Nigel Rolfe パフォーマンス「Emotion in Motion」
日時/8月7日(日)16:00〜18:00 ※要事前予約
会場/スパイラルホール(スパイラル3F)
料金/一般 1500 円
学生 1000 円(トーク代として)
関川航平パフォーマンス
「一分間の事象/東京都港区南青山5-6-23スパイラルのエントランス/
2016.8.18-8.28」
会期/8月18日(木)〜 8月28日(日)
時間/11:00〜20:00
会場/スパイラルエントランス(スパイラル1F)
DADA ポップアップショップ
ダダ関連の書籍、アート作品、ウルトラ怪獣「ダダ」をモチーフに江口寿史、groovisions、so+ba、 中村哲也らが手掛けたポスターを販売します。ポスターの売上の一部は、ウルトラマン基金に寄付します。
会期/8月4日(木)〜 28日(日)
時間/11:00〜20:00
会場/MINA-TO(スパイラル1F)
※8月15日(月)〜 8月17日(水)はスパイラル全館休館
(写真)ウルトラ怪獣「ダダ」© 円谷プロ
Text:Ken Suzuki