日常をカラフルに描き出す!心が色づくRyu Itadani展へ
退屈な日常は、グレーという色で表現される。あるいは白黒写真、モノクロとも。 言い方はさまざまだが、共通しているのは「色がない」ということだ…。
風雅でも荘厳な絶景でもない、ふだんの街並。
いつもならモノクロームに処理されてしまうそんな風景を、ポップかつカラフルに描き出す画家、Ryu Itadaniの個展「Something Good」が、銀座のポーラ ミュージアム アネックスで開催中だ。
板谷龍一郎(Ryu Itadani)はベルリン在住のアーティスト。
「街」「モノ」「自然」といったシリーズのペインティング作品を発表する他にも、レクサス10周年記念新聞広告をはじめ、広告、新聞、雑誌などのコミッションワークも多く手がけてきた。
今回の展示では、彼が現在住んでいるベルリンの街並みを描いた作品が並ぶ。
建設途中のビルディング、アームを動かす重機、飛行場のボーディングブリッジといった何気ないものをカラフルに彩った作品たち。見ているうちに、それらをいとおしく思っている自分を見つける。
展示を見終わって外に出ると、街並みが普段より色鮮やかになっていることに気づく。
それはきっと雨上がりだから、というわけではないだろう。
「何かいいこと」ないかなぁ、と梅雨空の下で思っているあなた、ぜひ。
Ryu Itadani「Something Good」
会期/2016年6月25日(土)〜 7月10日(日)
会場/ポーラ ミュージアム アネックス 東京都中央区銀座 1-7-7ポーラ銀座ビル 3F
時間/11:00〜20:00(入館は閉館の30分前まで)
休館/会期中無休
TEL/03-5777-8600(ハローダイヤル)
URL/www.po-holdings.co.jp/m-annex/exhibition/index.html
Ryu Itadani『Berlin – Tegel』2016年
Text:Ken Suzuki