都築響一がエロとアートの関係を問う展覧会@渋谷 | Numero TOKYO
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都築響一がエロとアートの関係を問う展覧会@渋谷

「『神は局部に宿る』都築響一 presents エロトピア・ジャパン展」

葛飾北斎が描く「春画」を見たことがあるだろうか。大きく映し出される局部。時にタコと女性の交わりなどをも描いた彼の作品は、アートとして美術館に展示される。しかし現代のいわゆるエロマンガやヌード写真集は、どう扱われているだろうか…。

村上春樹の小説では、しばしば性的な描写がなされる。多くの評論家がその性描写に象徴的な意味を見出しては賞賛し、春樹の作品はいずれもベストセラーとなっている。しかしいわゆる官能小説やライトノベルへの評価、あるいはその売れ行きはどうだろうか…。

現代において、「エロ」として消費されるものの中にもアートはある!「『神は局部に宿る』都築響一 presents エロトピア・ジャパン展」は、そんなコンセプトのもと、私たちをエロの “一歩向こう側” に連れて行ってくれる展覧会だ。

企画者である都築響一は、『POPEYE』や『BRUTUS』の編集を経て現代美術、建築、写真、デザインなどの分野で執筆・編集活動を続ける編集者。日本各地の珍奇な場所や名もなき場所に光を当てた小誌の連載「都築響一の旅ゆけば〜そこはニッポン」(2013〜14年)も記憶に新しい。

そんな彼が今回焦点を当てたのが「エロ」だ。会場は松濤にあるギャラリー、アツコバルー。フランス映画の名作『男と女』などで知られる、ピエール・バルーのパートナー、アツコ・バルーが立ち上げた同ギャラリーでは、展示と同時にお酒も楽しめる。

展示されるのはラブホテルやイメージクラブの写真、ラブドールや都築自身が集めてきたSF秘宝館コレクションの数々。そこには “性欲” という強力なエンジンを積んだ、無数の物語がうごめいている。美味しいお酒と一緒にそんな “物語(ロマンス)の力” に酔ってみてはいかが。

『神は局部に宿る』都築響一 presents エロトピア・ジャパン展
会期/2016年6月11日(土)〜 7月31日(日)
会場/アツコバルー arts drinks talk 東京都渋谷区松濤 1-29-1 クロスロードビル 5F
時間/水曜〜土曜 14:00〜21:00
   日曜、月曜 11:00〜18:00
休廊/火曜
TEL/03-6427-8048
URL/www.atsukobarouh.com

スペシャルイベント
『都築響一 presents エロトピアの夜』

 一部:ギャラリートーク
 二部:はぐれAV劇場「抜けないAV」トーク&上映
 三部:お色気レーザーカラオケ大会&抽選会
日程/7月1日(金)
会場/サラヴァ東京 東京都渋谷区松濤 1-29-1 クロスロードビル B1F
時間/Open 18:30/Start 19:30
料金/前売¥3,500(1drink + 抽選券付)
   当日¥4,000(1drink + 抽選券付)
予約/mail:ab@l-amusee.com
   tel:03-6427-8048(営業時間内のみ)

秘宝館 © 都築響一

Text:Ken Suzuki

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