オノ・ヨーコが夢を現実に変える!?「硝子の角」展@TOMIO KOYAMA GALLERY
日本において「ガラス」は、ピュアで澄んだもの、あるいは儚く壊れやすいものとしてイメージされる。ガラスのハート、ガラスの十代、硝子の少年…。 そんなガラスを用いて、想像力や夢といった “純粋で儚いもの” を現実の世界に投影する試みーーオノ・ヨーコ展「硝子の角」が東京・北参道の小山登美夫ギャラリーで開催中だ。
フルクサスを始め多様な芸術運動に参加し、コンセプチュアルアート、ヴィデオアート、フェミニストアートなどに多くの影響を与えてきたオノ・ヨーコ。美術、音楽、映像、パフォーマンス、詩と幅広い分野で作品を発表し続ける彼女の創作意欲は、80歳を超えた今でも、衰えを見せていない。 同ギャラリーでは5年ぶり2回目の個展となる本展は、2014〜16年に制作された、鍵やハンマーをモチーフとしたガラス作品と、パリ市立近代美術館で行われた個展「Yoko Ono Women’s Room」(2003年)にあわせて出版された書籍「Spare Room」のテキストを用いたインスタレーションで構成される。心に感じた想い、想像上の出来事、そして実際の体験をもとにした短いテキストが空間全体に広がり、ガラスの作品とともに彼女の世界観が堪能できる。 装飾を排した空間に、ガラス作品と障子が並ぶミニマルな展示。あなたもそこで作品と向き合い、彼女が何を伝えようとしているのかを、 “イマジン” してみてはいかが? オノ・ヨーコ展「硝子の角」 会期/2016年5月14日(土)〜 6月25日(土) 会場/TOMIO KOYAMA GALLERY 東京都渋谷区千駄ヶ谷 3-10-11 時間/11:00〜19:00 休廊/日曜・月曜・祝祭日 TEL/03-6434-7225 URL/tomiokoyamagallery.com オノ・ヨーコ “KEYS TO OPEN THE SKIES”, 2016 © Yoko Ono, Courtesy of Tomio Koyama Gallery
Text : Ken Suzuki