Text: Ai Kiyabu
Culture / Post
話題沸騰の「春画展」が京都・細見美術館に巡回中。4月10日まで。
昨年、細川護煕元首相ゆかりの永青文庫(東京・早稲田)で開催し話題を集めた国内初の「春画展」が、京都の細見美術館に巡回している。春画とは、江戸時代には笑い絵とも呼ばれ、性的な事柄と笑いが同居した肉筆画や浮世絵版画の総称。江戸時代に活躍していた超一流の浮世絵師がこぞって描いており、芸術性の高いものが多く残っている。海外ではロンドン・大英博物館で2013-2014年に「春画 日本美術の性とたのしみ」展が行われるなど高い評価を得ていたが、日本では「わいせつ」だという理由から長年展覧会が行われていなかった。そのタブーを破ったのが今回の展覧会。東京展では、18歳未満入場禁止にもかかわらず来場者数20万人を越え、主催者の予想を上回る盛況ぶりだったという。鈴木春信、鳥居清長、喜多川歌麿、葛飾北斎といった大物が手がけた名品に加え、上方の作家である西川祐信や月岡雪鼎など13点を京都限定公開。国内外の美術館・研究所や、個人が秘蔵する春画のマスターピース134点が一堂に集うこの機会を見逃さないで。4月10日まで。
春画展
会期/2016年2月6日(土)~4月10日(日)
会場/細見美術館 京都府京都市左京区岡崎最勝寺町6-3
時間/10:00〜18:00 ※3月18日以降の金・土は20:00まで開館(入館は閉館の60分前まで)
休廊/月曜日 ※3月21日(月)、4月4日(月)は開館
TEL/075-752-5555
URL/http://shunga.emuseum.or.jp
鈴木春信 『煙管』【後期展示】