大変だと気づいたのは撮影がはじまってから
実話を元にした小説の映画化として、園子温監督がメガホンを取った『愛のむきだし』。2009年に公開されたこの作品で映画デビュー&初主演を務めたことが、ひとつのターニングポイントだったと振り返る。分厚い台本をもらって驚いたものの、それまでドラマ出演の経験しかなかった彼は「映画は2時間半あるからな」と思ったまま撮影へ。大変だと気づいたのは現場での撮影がはじまってから。「満島(ひかり)がガンガン怒られていたり、僕も怪我をしたりして。俳優はこうして鍛えられるんだなって。当初は3週間の予定でAAAのライブまでに終わらせるはずが間に合わず、結局、ライブ後の12月23日、イブの前日にやっと終わったことを覚えています」。出来上がった映像はなんと、6時間半。編集しても3時間57分の長編作品だった。
その後も活躍を重ね、名だたる監督や演出家から高い評価をうける西島隆弘だが、ドラマへの出演は約2年ぶり。「いそうでいない、いなさそうでいる、でもいてほしい、いたら嫌だな…くらいのムズムズするくらいの存在になることが、いま見やすいドラマの形かなと思います」。撮影現場でのエピソードや共演者、演じている“井吹朝陽”のこと。そして、俳優としてのこれからに迫るインタビューは本誌にてチェック。本人のサイン入り生写真プレゼント企画も実施中!
※「」内はNumero TOKYO 2016年4月号より抜粋