松山ケンイチが落語家を熱演! 故・森田芳光監督のデビュー作続編が完成 | Numero TOKYO
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松山ケンイチが落語家を熱演! 故・森田芳光監督のデビュー作続編が完成

2011年12月に急逝した森田芳光監督のデビュー作『の・ようなもの』(1981)。35年の時を経て、その後を描く続編を、森田組で助監督・監督補を務めた杉山泰一が監督を、助監督出身の堀口正樹が脚本を担当し、完全オリジナルストーリーとして完成した。   舞台は東京の下町、谷中。30歳で脱サラし、落語家一門の出船亭に入門したものの、いまだパッとしない、前座の志ん田(松山ケンイチ)は、師匠の志ん米(尾藤イサオ)から、かつて一門に在籍していた兄弟子・志ん魚(伊藤克信)を探し出し、再び高座に立つよう説得するよう命じられる。師匠の弟弟子・志ん水(でんでん)や昔の門下生を訪ね回るが、手がかりが掴めず……。
二ツ目の志ん田を演じるのは、森田監督の遺作『僕達急行 A列車で行こう』で瑛太とともにW主演を務めた松山ケンイチ。志ん田が思いをよせる師匠の娘・夕美には森田監督に見出され、『間宮兄弟』でデビューした北川景子。そのほか、伊藤克信、尾藤イサオ、でんでんなど、『の・ようなもの』でおなじみの顔ぶれが同じ役柄で出演しており、森田監督を慕うスタッフ・キャストが集結。   何者にもなれない人々が繰り広げていくマイペースすぎる日常には、森田監督が追求した「人間ってやっぱり面白い」というメッセージが随所に散りばめられている。忙しなく過ぎていく毎日に行き詰まったら、ふと立ち止まって、一呼吸置いてもいい。「のようなもの」だっていい。軽快なユーモア溢れる本作は、どこか懐かしいような、やわらかく、温かな感情を呼び起こしてくれる。1月16日(土)より、新宿ピカデリーほかにて全国公開。   松山ケンイチのインタビューはこちら
『の・ようなもの のようなもの』 監督/杉山泰一 脚本/杉山泰一 、堀口正樹 出演/松山ケンイチ、北川景子、伊藤克信、尾藤イサオ、でんでん、野村宏伸、鈴木亮平、ピエール瀧、佐々木蔵之介、塚地武雅、宮川一朗太、鈴木京香、仲村トオル、笹野高史、内海桂子、三田佳子 配給/松竹 URL/no-younamono.jp ©2016「の・ようなもの のようなもの」製作委員会   Text:Tomoko Ogawa

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