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Culture Post

人間とアンドロイドが世界初共演 !
映画『さようなら』 

hirofumiarai
©2015「さようなら」製作委員会

劇作家・平田オリザとアンドロイド開発者・石黒浩の協力で生まれた、劇団「青年団」のロボット演劇プロジェクト『さようなら』。生身の役者とアンドロイド女優が共演するこの世界初の試みが、同名タイトルで映画化される。

Text:Tomoko Ogawa

舞台は、原子力発電施設が爆発し、放射能に侵された近未来の日本。計画的避難体制のもと国民が、次々と国外へと避難していくなか、避難優先順位が低いために取り残されている者たちもいた。主人公のターニャ(ブライアリー・ロング)もその一人。幼い頃から病弱な彼女をサポートしてきたアンドロイドのレオナ(ジェミノイド F)とともに暮らしている。友人、恋人、やがてほとんどの人々が消えてい中で、ターニャはレオナに見守られながら最期の時を迎えることに……。

主演のターニャには、アメリカ生まれの青年団の役者で原作となる演劇でも同役に扮するブライアリー・ロングが、アンドロイドのレオナは同じく舞台でも同役を担当したジェミノイドFが演じている。脚本・監督を務めるのは、「青年団」の演出部に入団し、『歓待』『ほとりの朔子』などで各国の映画祭で数々の賞を受賞した気鋭の映画作家・深田晃司監督。

死を死を知らないはずのアンドロイド・レオナが死期が迫るターニャに読み聞かせる、谷川俊太郎の詩「さようなら」が胸に迫る。アンドロイドであるはずの彼女が時折見せる表情が、不思議と人間よりも人間らしく写り、人として生きて死ぬことについて考えさせられる。11月21日より、新宿武蔵野館ほかにて全国公開中。

『さようなら』
脚本・監督/深田晃司
出演/ブライアリー・ロング、新井浩文、ジェミノイドF、村田牧子、村上虹郎、木引優子、ジェローム・キルシャー、イレーヌ・ジャコブ
原作/平田オリザ
アンドロイド・アドバイザー/石黒浩
URL/sayonara-movie.com

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