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安藤政信のほとばしる色気。3年間の休止期間を経てつかんだ役者としての手応えとは?
3年という長い休止期間を経て、映画『GONIN サーガ』で役者としての活動を再開した安藤政信。9月28日発売の「ヌメロ・トウキョウ(Numero TOKYO)」11月号では、旧知の仲であり、不思議な共闘関係で結ばれているという写真家・蜷川実花の不定期連載「裸のオトコ」に登場。彼女とのセッションに挑んだ。都内の某ホテルで2人きりでの撮影の後には、久しぶりの対談も実現。蜷川いわく「本当に感情に素直」という彼が、今の胸中を素直に語ってくれた。
休止中はカメラマンのアシスタントをしていた時期も
「なんか、全て嫌になっちゃって」。活動休止の理由を問われた彼は、開口一番こう答えた。特別大きなきっかけがあったわけではなく、いろいろなことが重なった結果、この世界から離れたくなったのだと話す。ただ、それは彼の身近な人たちにとっては特別なことではなかった。「本当に仲の良い人は、半年や1年くらい連絡が取れなくても気にしないんですよ。一人でいたい時期があるっていうのをみんなわかってるんだよね」(蜷川)。休止期間の前半は誰にも会わず自宅にこもって過ごしていたが、そのうち以前から好きだったという写真を撮りに外へ出かけるように。そしてなんと、写真を本格的に勉強するためにカメラマンのアシスタントに就き、椎名林檎のPV製作に参加した時期もあったという。『GONINサーガ』で共演した竹中直人氏より同作への出演オファーを受けたことを契機に役者として復帰した後は、まるでその反動かのごとく、この夏までに長短含めて5本もの作品に参加。「『演じると、監督もスタッフも、こんなに感動してくれるんだ』ってあらためて実感しました」と自らが語るように、役者という仕事が天職であるという手応えをつかんだようだ。
さらに対談では、最新映画での役作りのほか、これまで多くを語ってこなかった彼のプライベートにも言及。「安藤君自身が、赤ちゃんみたい(笑)」(蜷川)というほど、自分の感情に素直であるがゆえに人と衝突することも多いという彼だが、その姿勢こそが多くのクリエイターをたち刺激し、長い休止期間を経てもオファーが絶えない理由なのだろう。そして、特集内で蜷川実花が撮り下ろしたビジュアルでは、ヌードを披露。バスルームやベッドサイドなど、大人の男性の色気がほとばしるカットの数々には、思わずため息が漏れる。映画『キッズ・リターン』で鮮烈なデビューを果たしてから、来年で20年。年を増すごとに魅力を増す役者・安藤政信から、これからも目が離せない。(※「」内のコメントは本誌より流用)