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箱根の近代史を物語る邸宅スパで、夢見心地のアーユルヴェーダを!
箱根・大平台温泉にユニークなコンセプトのデイスパ「スパ アット ヤマグチハウス」が開業した。このデイスパが他と一線を画しているのは、トリートメントによる美と健康の実現のみならず、昭和に建造された歴史的な建造物で、その家族が紡いだストーリーに触れられるところ。そんな箱根に生まれた新アドレスの魅力をご紹介。(写真)手入れの行き届いた庭先には、目に楽しい季節ごとの彩り。
スパ アット ヤマグチハウスの建物は、日本最古のホテルとして知られる富士屋ホテルの最後の同族社長として経営を担った山口堅吉氏が昭和5年に建てたもの。富士屋ホテルと共に箱根に洋風な生活が取り入れられた過程を伝える文化財として、国の登録有形文化財として登録申請中だ。ちなみに、ここは『アマン伝説』などの著書で知られる旅行作家、山口由美氏の生家でもある。富士屋ホテルの創業家であった山口家の歴史は、いわば日本のホスピタリティ産業の歴史。そんな山口家の大切なゲストとして迎えられ、クラシカルな風情を味わいながら、トリートメントが受けられる。トリートメントは、世界で最も古くからある若返り療法とされるインドのアーユルヴェーダ。伝統的なアーユルヴェーダを継承する家系にあるインド・カイラリ社のハーバルオイルを使い、本場直伝の技術を体験できる。
トリートメントは完全予約制。屋敷の扉を開けると、シャンデリアのやわらかい光が届き、気分は昭和レトロの世界へ。最初に受けるカウンセリングは書斎にて行う。体重や体内の水分量、筋肉量などを計測し、これから行う施術内容を決めるとともに、生活習慣を改善するアドバイスも。ちなみに、室内に置かれた机や本棚、そして並んでいる蔵書も、当時のままだ。トリートメントの手順は全身オイルマッサージからスタートし、ヒートマットで発汗、そしてフェイシャルとヘッドマッサージ、仕上げは全身にベジタブルサポニン入りの特製ハーバルスクラブを。使用するオイルは、ココナッツオイルに8種類のハーブを加えた美肌オイル”エラディケラタイラム”をベースに、気になる部位に適切なオイルを使用。フェイシャルにはターンオーバーを促進する、アンチエイジングの味方のサフランの入ったオイルを使う。そしてトリートメントの効果をさらに高めるのが、肌にやさしい大平台の温泉と水だ。このスパ アット ヤマグチハウスでは、旅行作家山口由美氏の視点で、箱根の過ごし方をサジェスト。デイスパなので滞在や食事はできないが、ホテルのチェックイン前後に利用するのも一案だ。
(左上)大平台温泉は、豊臣秀吉の小田原攻めの際、化粧用の水に選ばれた”姫の水”があることで知られる。(左下)邸宅内には山口家にまつわる品々が展示されている。(右上)いわば箱根の近代史を見るようトリートメントルームは2室。(中央下)トリートメントはゲストが目指すゴールに向かってカスタムメイド。サフランやバラなど、自然由来のプロダクツを使用する。(右下)2階のお部屋は旅行作家、山口由美氏が少女時代を過ごした場所でもある。友人の家に招かれたような気分で扉を開くと、どこか懐かしい昭和レトロの世界が。
スパ アット ヤマグチハウス
Tel/0460-83-8757
営業時間/10:00~(最終受付 17:00)
料金/カイラリ・アーユルヴェーダ
「クラシック」120分(施術90分/温泉シャワー付き)25,000円(税別)
「ダーラ」120分(施術90分/温泉シャワー付き)25,000円(税別)
URL/www.yamaguchihouse.com