次世代に文化遺産を託し、伝統に由来する技術と創造性を守るというブランド哲学を持つボッテガ・ヴェネタ(Bottega Veneta)。クリエイティブ・ディレクターのトーマス・マイヤー(Tomas Maier)を筆頭に、消滅の危機に瀕する日本のモダニズム建築への関心を高めるための活動を行って来た。第一弾では、ホテルオークラ東京の本館で撮影した写真にでハッシュタグ「#MyMomentAtOkura」を付けてInstagramに投稿をすることで誰でも参加できるプロジェクトを始動し話題を集めたが、このほど、その第二弾の内容が発表となった。
「日本モダニズム建築の継承と関心を高める活動」の新たなステージとして、6月18日に公式サイトにてホテルオークラ東京を称える特設ページを公開。現在、建築家の森俊子やデザイナーのマーク・ニューソン、現代美術家の杉本博司といったサポーターが、ホテルオークラ東京というモダニズム建築の至宝を称賛するコメントをビデオメッセージとして寄せている。メッセージからは、この美しい空間に対するサポーターたちの敬意と感銘の念を伝える個人的な想いが伝わってくるだけでなく、年月を経た建築物の歴史や文化をも感じることができる。
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ボッテガ・ヴェネタ「日本モダニズム建築の継承と関心を高める活動」の第二弾を発表
2014年11月にスタートしたこのプロジェクトは、『カーサ・ブルータス』や『ヌメロ・トウキョウ』など雑誌とのコラボレーションや、金沢21世紀美術館でシンポジウムを開催したりと、その幅広い活動に目を見張る。「#MyMomentAtOkura」を付けてInstagramに投稿された写真から、選ばれた作品をユニークなイラストへと描きかえるという新たな試みもスタートするそう。トーマス・マイヤーは「ホテルオークラはユニークで創造的なコラボレーションの結晶です。先見の明を持ったホテルオーナー、卓越した建築家、そして職人であり、またアーティストでもある人たちがここに揃い、この建築の比類なきレベルに高めました。私たちはこのコラボレーションに敬意を表することで、今後何世代にもわたりその時代を超越する美を受け継がれ、愛されることを願っています」とコメントしている。