ラバーン・コックス(Laverne Cox)がマダム・タッソー館史上初のトランスジェンダーの蝋人形となった。ドラマ『オレンジ・イズ・ザ・ニュー・ブラック』などで知られるラバーンの等身大の蝋人形は、今月26日にサンフランシスコで行われるプライド・ウィークエンド中にお披露目される予定となっており、ラバーンは世界的に有名な同館で自身の蝋人形が展示されることにより、黒人のトランスジェンダーとして自身が経験してきたことに苦しんでいる人々の「インスピレーション」となることを願っているそうだ。ラバーンは『エクストラ』に出演した際、こう語っている。「これが夢を持つことが重要で実現する可能性があると信じるインスピレーションになって欲しいわ」「私はマダム・タッソー館の歴史に加わることを依頼されたことを心から誇りに思っているの。アラバマのモービルの労働階級出身の黒人トランスウーマンという私を考えると、この名誉はさらにあり得ないような信じられないことだと感じるわ」。
ラバーンは現代のアメリカ社会がトランスジェンダーたちを受け入れているように見られることにはとても喜んでいるそうだが、自分の性別についての経験を公表する人が出てくるたびに勇気づけられると続けている。「ほかのトランスジェンダーの人たちがカミングアウトして、自分たちの経験をありのままに語って、堂々と生きているのを目にするのは常にとても力強いものだと思うし、私たちが存在すべきでないとしてきた社会における革命だと思うわ。本当に勇敢なことだもの」。