Text:Keisuke Kagiwada
Culture / Post
若木信吾の幼なじみへの親密さにあふれた最新写真集『英ちゃん 弘ちゃん』が発売中!
若木信吾の幼なじみへの親密さにあふれた最新写真集『英ちゃん 弘ちゃん』が発売中!
写真家・若木信吾の最新写真集『英ちゃん 弘ちゃん』が発売中。同作で被写体に選ばれたのは、若木の幼なじみであり、軽度の精神遅滞者(知的障害者)でもある「英ちゃん」と「弘ちゃん」。二人の持つ「純粋さ」にあこがれ、15年間、彼らの写真を撮り続けてきた若木だったが、去年、英ちゃんが突然の事故でこの世を去ってしまったという。
「この事故をきっかけに二人の写真を一冊の写真集にまとめることを決めました」と語る若木はこう続ける。「写真を撮るという行為をとおして、二人とコミュニケーションを続けてきた写真家のライフワークともいうべき作品。二人の撮影で培った人との距離感や撮影のスタイルは、僕の仕事に活かされています。今回の写真集制作ではクラウドファンディング(IMA FANd!)という仕組みを利用し、支援者を募りました。有名人でもない幼なじみが写真に撮られ、本という形になって世界のどこかに伝わり、保存され、人間の寿命よりも長く生きていく。たとえ少数でもそれを見てくれた人たちがちょっとでも共感してくれたり、おもしろがってくれたりしたら……」。そんな願いが込められた、若木の2人に対する友愛に満ちた作品集に仕上がっている。ぜひ、チェックしてみて。
英ちゃん弘ちゃん
著者/若木信吾
価格/¥4,200
information/IMA
HP/store.imaonline.jp/