ルイ・ヴィトンと〇〇〇を結ぶ、“赤い糸”とは?
『Le fil rouge』@エスパス ルイ・ヴィトン 東京
突然ですが、クイズです。 「ラグジュアリーブランドと 〇〇〇 は、“赤い糸” で結ばれている」 〇〇〇に入る言葉とは? (ヒント:カタカナでもアルファベットでも3文字の単語) ……その答えにつながる、新たな展望へと挑む展覧会が、ルイ・ヴィトン表参道7階の「エスパス ルイ・ヴィトン 東京」で開幕する。
そして……いよいよ開幕を迎える東京の展示。
展示作家は、男性向けポルノ雑誌の写真に刺繍を施し、女性の絵画制作の方法を探求するエジプト出身のガーダ・アメール。
絵画(ハイアート/高級芸術)と裁縫(ロウアート/大衆芸術)を組み合わせた作品を発表するオランダ出身のマイケル・レデッカー。
250本もの測鉛線(金属製の重りが付いた紐)を用いたインスタレーションを展開するイタリア出身のタティアナ・トゥルヴェ。
そして、ベルギー出身のハンス・オプ・デ・ベークによる、パペット(操り人形)を用いた3都市共通の映像作品が上映される。
その中で生まれる数限りない体験や出来事を、糸を用いたものづくりによって支えながら、ブランドという名の価値体系自体を革新し続けるルイ・ヴィトン。
そして、いまある価値観を時に疑い、時に呼び覚ましながら、固定観念で隔てられていた人やモノ、概念同士を “関係性の糸” によって結び付け、新たな時代のヴィジョンを描き出すアーティストたち––。
この世界のあらゆる場面と関係を紡ぎながら、ともに新たな価値観を切り拓いてきたラグジュアリーブランドとアーティストが、必然性によって結ばれた “赤い糸” によって、さらなる結節を果たそうとする試み。
Le fil rouge––ここに交錯を果たす無数の “赤い糸” を体験すること。それはつまり、私たち自身の新しい価値観=“未来” を展望することに他ならない……!
(感想文おわり)
昨年開催されたオープンスタジオプログラム『IN SITU-1』に続いて、アーティストとのパートナーシップをさらに進化させようとする、エスパス ルイ・ヴィトンの意欲的な試み。
ルイ・ヴィトン × 現代アート––両者が時代の最前線で紡ぎ出す “赤い糸” と、そこから始まる新地平をぜひ、あなたにも。
Le fil rouge
会期/2015年4月8日(水)〜5月31日(日) 無休
会場/エスパス ルイ・ヴィトン 東京 東京都渋谷区神宮前5-7-5 ルイ・ヴィトン表参道ビル7階
時間/12:00〜20:00
TEL/03-5766-1094
URL/http://espacelouisvuittontokyo.com/ja/
Text:Keita Fukasawa