映画『甘い生活』主演、アニタ・エクバーグが死去 | Numero TOKYO
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映画『甘い生活』主演、アニタ・エクバーグが死去

アニタ・エクバーグ(Anita Ekberg)がローマで闘病の末に83歳で亡くなった。スウェーデン出身の女優兼モデルとして活躍したアニタは、ローマで記者としての人生を駆け抜けた男を描いたフェデリコ・フェリーニ監督作『甘い生活』の中でのローマの観光名所であるトレヴィの泉で水浴びするシーンなどで、世界的にその名を知られている。 1931年スウェーデンのマルモで生まれたアニタは、20歳の時にミス・スウェーデンに選ばれ、その後アメリカのミスユニバースコンテストに出場するも優勝することはできなかった。アニタは当時少ししか英語をしゃべることができず、ミスユニバースの栄冠も逃したものの、見事にユニバーサル・ピクチャーズと契約を結ぶことになる。1956年にはキング・ヴィダー監督の『戦争と平和』に出演し、ヘンリー・フォンダのふしだらな妻役を演じたことでも有名だ。しかし晩年は飼い犬に引っ張られたことが原因で臀部を骨折し、ここ数年は車椅子の生活を余儀なくされていたという。 8人兄弟の6番目の娘であったアニタは、兄弟たちとは決別してしまっていたものの自身の父親についてとても愛しい人だと語っていたことがある。アニタは生前、2度の結婚と離婚の経験があり、1956年から1959年にはアンソニー・スティールと、1963年から1975年までリク・ヴァン・ヌッターと結婚生活を送っていた。
Photo:Bangshowbiz

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