グリーン・デイ (Green Day) 、リンゴ・スター(Ringo Starr)、ルー・リード(Lou Reed)らが来年にロックの殿堂入りを果たすことになった。来年4月18日にオハイオ州、クリーブランドの公会堂で行われる第30回殿堂入り記念式典で名前を読み上げられることになった同バンドのフロントマン、ビリー・ジョー・アームストロング (Billie Joe Armstrong) はそのニュースを聞いた時、「ちょっと散歩に出かける」必要があったとローリングストーン誌に話している。「俺たちはすごい面々の中にいるわけで、まだ実感が湧かないよ。ロックの殿堂には俺のヒーローたちが祭られているから、俺にとってずっと特別なものだったんだ。感謝の気持ちを持ってじっくり考えたりこれまでのことを見返すっていう意味でも、俺たちにとって素晴らしい機会さ」。
また12月16日(火)に発表された殿堂入りのアーティストには、ジョーン・ジェット&ザ・ブラックハーツ(Joan Jett & The Blackhearts)のほか、『エイント・ノー・サンシャイン』というヒット曲を持ちながらも30年近く新曲を発表していないビル・ウィザース(Bill Withers)も含まれている。
2013年10月に肝臓疾患による合併症で他界したルー・リードは、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドとしてすでに殿堂入りを果たしているものの、今回はソロとして再度称えられることになった。また、1987年に過失による過量投薬で他界したブルースのギタリスト、ポール・バターフィールド(Paul Butterfield)や1990年にヘリコプターの墜落事故で命を落としたスティーヴィー・レイ・ヴォーン(Stevie Ray Vaughan)らの故人も今回殿堂入りが発表されている。
一方でリンゴ・スターは個人として殿堂入りをする4人目のビートルズ(Beatlse)のメンバーとなり、その音楽的才能に対して特別賞を受け取る予定だという。
ロックの殿堂の投票団体はミュージシャン、音楽の歴史学者、業界関係者を含んだ700人以上におよぶ会員から成り立っており、ファンからの投票と合わせて決定されている。アーティストはファーストアルバムまたはシングル発売から25年以上が経過していることが殿堂入りの条件となっている。式典へのチケットは18日から発売開始となっており、ロックの殿堂博物館では2015年の殿堂入りアーティストに向けた特別展を開催する予定だ。