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Beauty Post

オーガニックコスメ急成長の理由 ニールズヤード創設者にインタビュー

ニールズヤード レメディーズが日本での展開をスタートしたのは、アロマセラピーという言葉がまだ浸透していない29年前。本国イギリスで33年前から貫いてきた、自然の力を取り入れたヘルシーなライフスタイルの提案を日本においても真摯に伝え、安定した信頼を築いていった。そしてこの秋、ショップ、サロン、スクール、レストラン(旧ブラウンライス カフェ)が併設されたニールズヤード グリーンスクエアがより活気あふれるオーガニックなヘルス&ビューティスポットとして一新。このオープニングに合わせ、ニールズヤード レメディーズ創設者であり現在は人々が集い学ぶこともできるオーガニック農園 Trill Farmオーナーであるロミー・フレーザー氏にあらためてブランド誕生の背景、ナチュラルでエシカル(倫理的)で、ホリスティック(包括的)な健康と幸せへの社会的なニーズについて、話を聞いた。
ニールズヤード
ニールズヤード
──まずは、ナチュラルレメディ(自然療法)に興味をもったきっかけを教えてください。
「祖父がアポセカリ(ハーブ調剤薬局)を営んでいたため、子どもの頃から体調管理のためにハーブを使うことに慣れ親しんで育ちました。“ナチュラルでエシカルな暮らしとは” “健康や幸せの在り方とは” というテーマはつねにいつもそばにありました。そして大人になった私は学校の教師という仕事に就きましたが、ちょうどその頃、30数年前というのは、ナチュラルレメディ(自然療法)が近代療法におされて良質なハーブを買いたくても売っているショップが見つからない、という状況にありました」
──それで自らショップを始めることに?
「そうです。ただ、質の良いハーブを購入できるだけではなくて、その使い方、ハーブを使った自然療法をみんなが家で行えるように、知識をきちんと教えてくれるところがあるのか調べたところ、そういったショップやスクールも当時はなかったのです。それならば教師を辞め、自分が良いハーブを探してきて販売し、自然療法についての教育も行っていく、そういったビジネスをやってみたいと思ったのがニールズヤードというブランドはじまりです」
──ニールズヤード レメディーズ創業時の、ヨーロッパ市場におけるナチュラルコスメはどのように位置づけられていた?
「環境に配慮した安心安全なものを使おうというムーブメントの萌芽はあったと思います。とはいえ、まだまだオーガニックでハーブを栽培している生産者を探してもそうすぐには見つからず、見つけたとしても大量に生産している人はいませんでした。そのためオーガニックな原料の使用を徹底したナチュラルコスメというものも、なかったと思います。なので私は、生産者とともにオーガニック栽培を行うことから始めました。継続的にハーブを買い付けることを約束して誠実な生産者を開拓し、体に良いハーブを取り扱うとともに、環境に配慮した店舗設備にもこだわりました」
Photo:Koji Yamada Interview & Text:Kumiko Ishizuka

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