ジョン・ガリアーノ(John Galliano)がブリティッシュ・ファッション・アワードでアナ・ウィンター(Anna Wintour)に賞を授与する役を務めるとみられている。パリのカフェで人種差別的発言をしたことで、2011年にディオール(Dior)から解雇され、先月メゾン・マルタン・マルジェラ(Maison Martin Margiela)のクリエイティブ・ディレクターとしてようやくファッション界に返り咲いたジョンだが、今回米ヴォーグ誌の編集長であるアナに功労賞を授与する役目を担うようだ。来月1日にロンドンのコリセウム劇場で開催される同アワードに出席するためにおそらくジョンは来週にもロンドンへと向かうと業界の内部関係者たちが認めたとWWDは報じている。しかし、ヴォーグと英国ファッション協会どちらもこのニュースが確かなものか認めていない。
「世界でもっともすばらしくクリエイティブなデザイナー」を育てていることで定評のあるアナはファッション界へのその貢献を称えられ同賞を手にすることになっており、ブリティッシュ・ファッション・カウンシルのナタリー・マスネ(Natalie Massenet)代表は以前「アナ・ウィンターは世界でも最も素晴らしく、創造性のあるデザイナーたちのキャリアを手助けし、育て、アドバイスをしてきました。アナのリーダーシップからヒントを得て影響されなかったファッション界の者はいないでしょう」「英国から最も成功した1人として、ロンドンでアナ・ウィンターの功労を称えたいと思います」と語っていた。
アナの他にもアレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)がブランド部門とレッド・カーペット・デザイナー部門、J.W.アンダーソン(J.W.Anderson)はメンズウェアとウィメンズ・デザイナー・オブ・ザ・イヤーと両者2部門に渡ってのノミネートとなっている。