のぼせ必至!???な温泉×アートフェス『道後オンセナート 2014』 | Numero TOKYO - Part 2
Culture / Post

のぼせ必至!???な温泉×アートフェス『道後オンセナート 2014』


荒木経惟/ホテル古湧園 ©NOBUYOSHI ARAKI
 
まず度肝を抜かれるのが、道後エリアの旅館&ホテル9軒によるアートプログラム『HOTEL HORIZONTAL』。
「最も深い夢 The deepest dream」をテーマに、日本を代表するアーティストたちが超絶スペシャルな1室を手がけるという、“泊まれるアート作品”のプロジェクトだが、グランドオープンを控えて昨年末より5部屋の先行宿泊と公開が行われており、いち早く話題沸騰中なのだ……!
 
宝荘ホテルには、あの世界的アーティスト・草間彌生ワールド全開の部屋が出現。半立体のカボチャの作品や、幻想的に光を放つガラスの座卓など、ここでしか見ることのできない作品がずらり。
一方、詩人の谷川俊太郎が手がけた道後舘の部屋のコンセプトは、“彼自身の仕事部屋”。愛用の仕事道具や蔵書に加え、この企画のために書き下ろされた言葉たちが庭や天井、風呂場などに配置されている。
荒木経惟によるホテル古湧園の部屋では、「緊縛」と題した妖艶なる女性たちの写真が4枚の襖に、床の間には花と人形を配した近作が展示され、天才アラーキーの世界観を思う存分実感できる。
 
道後オンセナート
道後オンセナート

石本藤雄/茶玻瑠 ©FUJIWO ISHIMOTO
 
旅館の茶玻瑠には、道後温泉と同じく愛媛県出身で、日本を代表するテキスタイルデザイナー・石本藤雄がマリメッコ在籍時代にデザインしたファブリックをあしらった、和×北欧モダンな1室が登場。
ミナ ペルホネンのデザイナー、皆川 明による花ゆづきの部屋は、天井に至るまで全面を縁のない琉球畳で覆い、木の幹をモチーフにしたオリジナル障子や同ブランドのテキスタイルなどを散りばめ、独自の美意識を醸し出す。
 
これら5部屋に加え、春のグランドオープンからは新たなアーティストたちによる4部屋が追加されるというから、まさに豪勢の極み……!
と、話はこれだけでは終わらない。道後の街全体でも、それぞれに趣向を凝らしたきらびやかなアートが繰り広げられる。
 
▶ 寝てよし、のぼせてよし、夢見てよし! アートな浪漫が止まらない……!
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