安藤美姫が語る新しい自分「とにかく悔いの残らないように」
──産後、練習を再開して気づいたこと、ご自身の中で変わったと実感したことは?
「まず、久しぶりに履いたスケート靴がものすごく重く感じたことに驚きました。そんな経験ははじめてで。こんなに重いものを普通に履いていた昔の自分にも、それを重いと感じるようになった今の自分にもびっくり。内転筋が弱ってしまった証拠なので、ジャンプもとにかくダブルジャンプから。そこからのスタートだったんです。変わってしまった部分を、少しずつ取り戻しているような状況ですね」
──選手としての期待はもちろん、同性からは「女性としての憧れ」を抱かれることも多いと思います。先ほどフィキュアスケートの衣装を着ると体型が出るという話になりましたが、体型維持で特に意識していることは?
「体型維持というよりは競技に対してのトレーニングなので、体を美しく見せるためにトレーニングをしているわけではないんです。競技者としてきちんと戦えるように、そして2年前に戻れるように、そのためのトレーニングです。モデルさんや芸能人ではないので、美のためにやっている訳ではないから、体型維持という意識はないですね。確かに、魅せる競技なので結果的に見せられる体に仕上げないといけない訳ですが。ただ、痩せ過ぎても体力がもたなかったり、筋肉がないと踏ん張りもつかないので、いわゆるプロポーション作りとは違うかな。フィギュアスケートの選手がファッション雑誌やそういう業界の方に興味を持ってもらえるその理由は、氷上で与えている美しい印象とか、アーティスティックな表現、華やかな衣装とかですよね、きっと。だからスポーツの中では、確かにすごく特殊だと思います」
──体型維持という意識がないというのは意外でした。
「競技者としてのトレーニングしかしていないです。今回、NIKE+ FuelBand SEを着用して、陸上で1曲分の振り付けを踊ってみたんです。普段は陸上で手足の振りだけやってみることはないのですが、挑戦してみたの。そしたら、思っていた以上にNikeFuelの数値が上がりました。軽く踊って1曲で170Fuel弱でした。こうして数字が目に見えるといつものトレーニングも楽しくできます。こう考えると、もしかして美というジャンルで括るとスケートはダイエットにもいいのかもしれないですね。みなさんも生活にNIKE+ FuelBand SEを取り入れると、美意識も高まって、普段の生活やちょっとした動きが楽しくなると思いますよ」
──食生活で最近気をつけていることはありますか?
「野菜を積極的に取るようにはしています。妊娠とか出産関係なく、それは何年も前から意識していますね。太らないようにということもありますけど、やっぱり栄養面で。もちろん甘いものも食べますけど(笑)」
──ご自分で料理をされるんですか?
「海外にいた頃は自炊していましたね。今は日本で、そしてトレーニングもはじまったので母に手伝ってもらっています」
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