幸せすぎて人生に効く!? すごすぎる『スヌーピー展』開幕中! | Numero TOKYO - Part 2
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幸せすぎて人生に効く!? すごすぎる『スヌーピー展』開幕中!


『ピーナッツ』原画(1957年9月22日)
© 2013 Peanuts Worldwide LLC

 
ここでちょっとだけ、うんちくをば。
1969年5月、地球を離れ、月の周回軌道に入った宇宙船アポロ10号。世界中でなんと10億もの人々が、人類初となる宇宙からのカラーテレビ中継の様子を、固唾をのんで見守っていた。彼らが耳にしたのは、宇宙空間で呼び合う2人の名前。
その名前とは……アポロ10号の司令船「チャーリー・ブラウン」と、月着陸船「スヌーピー」!
しかもその操縦席には、ぬいぐるみのスヌーピーがしっかりと“乗船”。
アポロ11号による人類初の月面着陸をわずか数ヶ月後に控え、アメリカの威信を一身に背負った超国家的プロジェクトを飾るほど、スヌーピーはまさに”地球規模の人気者”だったのだ……!
 
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テレビアニメーション『スヌーピーとかぼちゃ大王』セル画(1966年)
© 2013 Peanuts Worldwide LLC

 
……と、もっともらしく豆知識をひけらかしたところで、改めましてお見知りおきを。
日本では『スヌーピー』の名前で知られるシリーズの名称だが、正式には『ピーナッツ』。アメリカ人のチャールズ・M・シュルツの新聞連載漫画として、1950年から2000年まで、半世紀にわたって連載。
コミックの総発行部数は全世界で3億部以上を数え、初めての日本版は1967年に刊行、なんとあの詩人の谷川俊太郎が初版の翻訳を手がけている。
と聞いて、ピンとくる方もいるかもしれない。この作品がここまで人々を惹き付けてやまない、その理由。それは、かわいいだけでは済まされない主人公たちの、シュールでポエティックなセリフの数々、文学的にして独特の哲学的な世界観が、あらゆる世代の心を“虜にした”からに他ならない。
  
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