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“あまさん”も絶ッ叫のド迫力!? 『アンドレアス・グルスキー展』 『99セント』(1999年) © ANDREAS GURSKY / JASPAR, 2013 Courtesy SPRÜTH MAGERS BERLIN LONDON ※作品画像の転載・コピーを禁止します。 初めてアンドレアス・グルスキーの作品を前にして感じたのは、まさにこの“目の力”を思い起こさせるほどに、ゾワッと肌が粟立つような感覚だった。 例えば、おそるべき物量の商品に埋め尽くされた、大型ディスカウントストアの陳列空間。 あるいは、無数の人々を一カ所に集約すべく計画された、格子模様の巨大な集合住宅。 そして、数万人もの群衆がうごめきながら熱狂に沸き立つ、サッカースタジアムの観客席。 「これは、写真か。」 展覧会のキャッチコピーが喚起するとおり、目の前の眺めが何であるかを理解する間もなく、ただ気圧(けお)されて立ちすくむしかない体験が、そこにはあった。 “あまさん”も絶ッ叫のド迫力!? 『アンドレアス・グルスキー展』 『F1 ピットストップ Ⅳ』(2007年) © ANDREAS GURSKY / JASPAR, 2013 Courtesy SPRÜTH MAGERS BERLIN LONDON ※作品画像の転載・コピーを禁止します。 ドイツ写真界の巨匠にして、タイポロジー(類型学)の始祖であるベルント&ヒラ・ベッヒャー夫妻。アンドレアス・グルスキーは、カンディダ・ヘーファー、トーマス・ルフ、トーマス・シュトゥルートら、ベッヒャー夫妻に師事した「ベッヒャー派」のひとりに数えられ、名実ともにドイツの現代美術を代表する世界的アーティストだ。 2011年11月には、代表作のひとつ『ライン川 Ⅱ』が現存する写真家の作品として史上最高額の約433万ドル(約3億4千万円/当時)で落札され、あのマドンナやエルトン・ジョン、F1レーサーのミヒャエル・シューマッハらが作品を所有している。 ▶ ”あまさん”と展覧会との関係性が明らかに……!? ▶ 次のページへ
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