Culture / Lifestyle

ブランドショップの“香り”の仕掛人! クリストフ・ラウダミエル氏 来日インタビュー

──いま手掛けているアートプロジェクトはありますか?

「盲目の人が働いている、軍のユニフォームを作っている工場がNYにあるんですが、そこで香りのインスタレーションを手掛けています。庭があって、大きな窓があってキッチンがあって、とても素敵な場所なんです。彼らは目が見えないけれど、ほかの感覚は非常に鋭いですから、まず屋外と屋内の香りをはっきりとわけました。イタリアンガーデンにはオレンジツリーを植えて、水飲み場からもオレンジの香りを噴射しています。そしてエレベーターはラベンターの香りに。訪れたお客さんにも良い印象を持ってもらえます。エレベーターというのは全くいい匂いがしたことがない場所ですからね(笑)。カフェテリアは時間によって3つの香りを使用しています。朝7〜11時はカプチーノの香り、11〜14時のランチタイムはシトロエン、レモンウッドの香り、そして14〜17時には昼寝が出来るようなシガー、ウッドの香り。異なる香りをセットした3つのマシンが、時間になると自動に動く仕掛けです」

──香りの可能性を感じますね。

「音楽家が常に音を気にしてしまうように、パフューマーの私はどこに居ても香りが気になってしまうんです。香りは、何か世界を描くとき、感情からエスケープするとき、ディスクリプションを脳に描く時、とても効果的なことは実証されているんです。どのように香りの効果を利用するのか、これから先、大きなビジネスとなっていくと思います」

ラウダミエル氏が社長を務めるDreamAir社の業務用ディフューザー。広い空間全体に香りが漂い、お店に香り付けができる。日本では4年前にスタートし、現在アルマーニやアバクロンビー&フィッチをはじめ、約1万台が設置されている。

Interview & Text:Saori Asaka

profile
Christophe Laudamiel(クリストフ・ラウダミエル)

1969年フランス生まれ。調香師。エスティローダー、ラルフローレン、バーバリー、クリニークなど、数々のファインフレグランスを手掛ける。映画「Perfume:ある人殺しの物語」では、スクリーンには映らない香りの感覚的演出を担当。2009年、グッゲンハイム美術館にて音楽と香りを融合した「香りのオペラ」を展示開催し、香りのアーティストとしても活動の場を広げる。広範囲に均一に香りを広げるための業務用ディフューザー機器を取り扱うDreamairの社長兼パフューマーでもある。

information
アントレックス
HP/www.microfragrance.jp

 

※正規日本総代理店は株式会社アントレックス、マイクロフレグランス事業部

 

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