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Fashion Post

東京ファッショニスタも虜にする、Maison Kitsuné(メゾン キツネ)とは?


2月15日、Maison Kitsuné(メゾン キツネ)のフラッグシップショップ、Maison KitsunéとCafé Kitsunéが2店舗同時に南青山にオープンした。同ブランドにとって、これが本格的な日本上陸となる。小雨が降るあいにくの天気にも関わらず、オープン初日から多くのKitsunéファンが詰めかけた。
 
パリを拠点に、常にカルチャーシーンの最先端をひた走ってきたKitsuné。時代の感覚を繊細に捉えながら独自のアイデアを発信し続ける、彼らの活動を今一度振り返ってみたい。ダフトパンクのマネージャーという経歴を持つジルダ・ロアエックと、建築士としての知識を持つ黒木理也(以下、マサヤ)の2人を中心に、2002年パリにて設立。以来、音楽、ファッション、デザイン界で幅広く活躍を続けている。コンピレーションアルバム「Kitsuné Maison」シリーズは、後に音楽シーンの中心を担うアーティストを数多く起用したことで注目を集め、一躍彼らの名を世に知らしめた。その野性的とも称される嗅覚の鋭さが発揮されるのは音楽だけにとどまらない。設立以降、A.P.C.、colette、Pierre Hardyほか様々なブランドとのコラボアイテムを発表してきたが、2005年秋冬、パリにて初のコレクションを発表。上質でいて日常に溶け込むウエアで、伝統とモダンが融合した“ニュークラシック”スタイルを提示する。2008年パリ、昨年ニューヨーク、そして満を持してこの2月、日本ファン待望のショップを東京にオープンした。
 
東京ファッショニスタも虜にする、Maison Kitsuné(メゾン キツネ)とは?
東京ファッショニスタも虜にする、Maison Kitsuné(メゾン キツネ)とは?

Maison Kitsuné東京店の外観
 
東京ファッショニスタも虜にする、Maison Kitsuné(メゾン キツネ)とは?
東京ファッショニスタも虜にする、Maison Kitsuné(メゾン キツネ)とは?

Café Kistunéのエントランス
 
Maison Kitsunéのクリエイティブ ディレクターを担うマサヤにMaison Kitsunéやブランドの今後の活動について語ってもらった。
 
──パリ、ニューヨークの路面店に続く、Maison Kitsunéの3店舗目に東京を選んだ理由は?
 
3店舗目の候補地として真っ先に思い浮かんだのは日本でした。レーベルを立ち上げてから、本当にたくさんの日本のファンにずっと愛され、支えてきてもらいましたから。「10年経ってここまで来れたよ」というメッセージも込めて、彼らのために心地良い空間を作りたいという思いがありました。
 
──Maison Kitsuné 東京店の構想からオープンまでの準備期間はどのくらい?
 
半年前にこの物件を見つけた瞬間に「やろう!」って決めたんです。それからは集中して進めましたし、もともと僕は建築をやってきたので、空間にはかなりこだわりました。だから今は、体がボロボロです(笑)。
 
──Maison Kitsuné 、Café Kistunéは、まったく違う印象ですがそれぞれのコンセプトは?
 
Maison Kitsunéは、メインブランドのMaison Kitsunéを中心に、厳選されたプレタポルテコレクションを揃えています。内装はパリのオスマンスタイルを基調として、大理石や真鍮、そして鏡を多く採用してブルジョア風なイメージに。さらに畳を敷いたベンチや、横開きのふすまを取り入れるなど、和のエッセンスを加えました。
 
東京ファッショニスタも虜にする、Maison Kitsuné(メゾン キツネ)とは?
東京ファッショニスタも虜にする、Maison Kitsuné(メゾン キツネ)とは?

Café Kitsunéはより親しみやすいラインナップで、Kitsuné TeeやParisienライン(パリジャン・ファッションのエッセンスを取り入れたポロシャツなどを揃えるライン)、CDやレコードなどを販売しています。カフェエリアも併設しました。内装は、茶室のような空間をイメージし、中庭は和の庭園を表現しています。ずっとパリに住んできて、距離感を持って日本を見てきた僕としては、やはり日本の伝統美や美意識がとても好きなんです。伝統的な技術を学びながら、一緒に作り上げました。
 
東京ファッショニスタも虜にする、Maison Kitsuné(メゾン キツネ)とは?
東京ファッショニスタも虜にする、Maison Kitsuné(メゾン キツネ)とは?

 
東京ファッショニスタも虜にする、Maison Kitsuné(メゾン キツネ)とは?
東京ファッショニスタも虜にする、Maison Kitsuné(メゾン キツネ)とは?

──日本の職人さんとの仕事はいかがでしたか?
 
最初は大変でした。オーダーしたものを頑なに断られて、けんかになってしまったり(笑)。でも今までも、頑固な生地屋やニット工場の職人さんたちとずっと仕事をしてきましたからね。今回は職人さんの仕事終わりくらいの時間帯に缶ビールを持っていったりして少しずつ理解し合っていきました。Café Kitsunéの中庭を作るときに知ったのですが、庭木の植え方にもリズムってあるんですよね。そういう新しい発見があり、楽しかったですよ。
 
──Michel Vivienとのコラボレーションアイテムが登場しますね。
 
Michel Vivienはレディスのシューズブランドとして特に好きなブランド。僕たちの服にMichel Vivienのシューズを合わせると足元がすごくキマるんですよね。東京のショップのためのオリジナルモデルは、ヒールにフラミンゴのようなピンクをあしらいました。気分的にポップさを加えたかったんです。僕のなかの“今の東京”というイメージ。Michelの靴だし、女の子はきっと喜ぶでしょ?!
 
──今春からPetit Bateauのアーティスティックディレクターとしても活動されますよね?マサヤさんにとってPetit Bateauとはどんなブランド?
 
Petit Bateauは、ヨーロッパで一番古いアンダーウエアのブランド。周りの友達もみんな着ていたし、ヨーロッパの人々には日常着として本当に愛されています。ミッションとしては、Petite Bateauをモダンでポップ、そしてクールにアップデートすること。マリンストライプはこのブランドの原点です。今回その新しいバージョンをお見せできると思います。
 
──今後の展望や活動内容とは?
 
ホテルを手掛けてみたいですね。Hotel Kitsunéっていうのもいいかなと。NYのショップが入っているThe NoMad Hotelでは、内装のコンサルティングも手掛けました。小さいながらもカルチャーを感じさせるようなブティックホテルを作りたいと思っています。それから、ホテル以外にもいろいろな展開をしていきたいですね。10年やってきて、自分のセンスやテイストを信じられるようになってきました。こうしてお客さんがたくさん来てくれることは本当に嬉しいですね。
 
音楽レーベル、ファッションブランド、そしてカフェも展開し、ライフスタイルをコンセプトにその鋭い美的感覚を披露する彼らが手掛けるMaison Kitsunéは、現代のブランドのあり方を提示している。マサヤは自らのブランドを「フィルターのようなブランド」と表現する。どんなデザインにも不思議とマッチし、デイリーな装いをワンランクアップさせてくれるアイテムの数々。毎日の生活に溶け込むタイムレスなスタイルは繊細な感度を持つ人々をこれからもずっと惹きつけ続けるだろう。
 
Maison Kitsuné
住所/東京都港区南青山3-15-13
Tel/03-5786-4841
営業時間/11:00~20:00
定休日/不定休
 
Café Kistuné
住所/東京都港区南青山3-17-1
Tel/03-5786-4842
営業時間/11:00~20:00(カフェは9:00~17:00)
定休日/不定休

information
HP/http://kitsune.fr/
 
Photo:Takumi Ota Interview:Etsuko Soeda

 
 

profile

黒木理也(クロキ・マサヤ)
 
12歳からパリに在住し、建築の国家資格を取得。2002年に、Gildas Loaecと意気投合し「Maison Kitsuné」を設立。当初は音楽活動を中心に活動を始め、2005年に初の秋冬コレクションを発表。2008年3月には活動拠点であるパリに初の直営店をオープン。

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