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「フィンランドデザインの良心」 カイ・フランク展@葉山

ソルト・シェイカー (1959年) ファイアンス焼き/アラビア製陶所/タウノ&リーサ・タルナ・コレクション photo by ©Rauno Träskelin
ソルト・シェイカー (1959年) ファイアンス焼き/アラビア製陶所/タウノ&リーサ・タルナ・コレクション photo by ©Rauno Träskelin

石本藤雄展やアルヴァ・アアルト展にはじまり、1年にわたって続いてきた日本・フィンランド国交樹立100年記念企画。フィンランドを代表するデザイナー、カイ・フランクの日本の美術館では初となる個展が、神奈川県立近代美術館 葉山にて開催される。会期は、2019年9月21日(土)〜12月25日(水)まで。

『1500(KF500)クレムリン・ベル』カラフェ1957–68(1956)年/吹きガラス/ヌータヤルヴィ・ガラス製作所/タウノ&リーサ・タルナ・コレクション photo by ©Rauno Träskelin
『1500(KF500)クレムリン・ベル』カラフェ1957–68(1956)年/吹きガラス/ヌータヤルヴィ・ガラス製作所/タウノ&リーサ・タルナ・コレクション photo by ©Rauno Träskelin

カイ・フランク(1911-89年)は、日常的なプロダクトを多数生み出したことから「フィンランドデザインの良心」と呼ばれ、20世紀の同分野において多くの革新をもたらした。本展は、フィンランド唯一のガラス研究機関であるフィンランド・ガラス博物館と、フランク本人から直接入手した多くのプロダクトを収蔵しているタウノ&リーサ・タルナ・コレクションから構成され、幾何学的造形に着目した国際巡回展となっている。

プレート (1960年代半ば)カラー・リング・テクニック/ヌータヤルヴィ・ガラス製作所/タウノ&リーサ・タルナ・コレクション photo by ©Rauno Träskelin
プレート (1960年代半ば)カラー・リング・テクニック/ヌータヤルヴィ・ガラス製作所/タウノ&リーサ・タルナ・コレクション photo by ©Rauno Träskelin

日本初の大規模個展となる本展では、今日もなおロングセラーとしてよく知られるプロダクトをはじめ、アートピースと呼ばれる技巧を尽くしたガラス作品など約300点を展示。幼少期から日本に特別な関心を持ち、日本に関する書籍を読みあさったというフランク。1956年に初来日した際には、多くの著名な工芸関係者と出会う一方で、何気ない日本の農村や窯元などを訪れ、そこに住む人々や職人たちと交流し、日本の手仕事や意匠に注目したという。その際に撮影された貴重な写真も厳選して展示される。

『エッグ』オブジェ 1970年代(1955年デザイン)/宙吹きガラス/ヌータヤルヴィ・ガラス製作所/タウノ&リーサ・タルナ・コレクション photo by ©Satoshi Nagare
『エッグ』オブジェ 1970年代(1955年デザイン)/宙吹きガラス/ヌータヤルヴィ・ガラス製作所/タウノ&リーサ・タルナ・コレクション photo by ©Satoshi Nagare

日本を愛してやまなかった偉大なデザイナーの足跡を辿ることができる、この機会をどうぞお見逃しなく!

「日本・フィンランド国交樹立100年記念 没後30年 カイ・フランク」
会期/2019年9月21日(土)〜12月25日(水)
会場/神奈川県立近代美術館 葉山 展示室2・3
住所/神奈川県三浦郡葉山町一色2208-1
料金/一般¥1,200、20歳未満・学生¥1,050、65歳以上600円、高校生¥100
※中学生以下と障害者手帳等をお持ちの方(および介助者原則1名)は無料
※本チケットにて同日に限りコレクション展「音をみる、色をきく 美術が奏でる音楽」も入場可
※11月3日(日・祝)無料開館
開館時間/9:30〜17:00
※入館は16:30まで
休館日/月(月・祝の場合は開館)

URL/moma.pref.kanagawa.jp

Text : Akiko Kinoshita

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