坂本龍一、日本最大規模個展が開催中@東京都現代美術館(東京・清澄白河) | Numero TOKYO
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坂本龍一、日本最大規模個展が開催中@東京都現代美術館(東京・清澄白河)

坂本龍一+アピチャッポン・ウィーラセタクン『async–first light』2017年「Ryuichi Sakamoto | SOUND AND TIME」展示風景、成都木木美術館(人民公園館)、2023年 画像提供:成都木木美術館
坂本龍一+アピチャッポン・ウィーラセタクン『async–first light』2017年「Ryuichi Sakamoto | SOUND AND TIME」展示風景、成都木木美術館(人民公園館)、2023年 画像提供:成都木木美術館

東京都現代美術館(東京・清澄白河)にて、音楽家・アーティスト、坂本龍一の大型インスタレーション作品を包括的に紹介する、日本では初となる最大規模の個展「坂本龍一|音を視る 時を聴く」が開催中だ。

50年以上に渡り、多彩な表現活動を通して、時代の先端を常に切りひらいてきた坂本龍一。90年代からはマルチメディアを駆使したライブパフォーマンスを展開し、2000年代以降はさまざまなアーティストとの協働を通して、音を展示空間に立体的に設置する試みを積極的に思考、実践してきた。

本展では、生前坂本が東京都現代美術館のために遺した展覧会構想を軸に創作活動における長年の関心事であった音と時間をテーマに、未発表の新作と、これまでの代表作からなる没入型・体感型サウンド・インスタレーション作品10点を美術館屋内外の空間に構成。これらの作品を通して坂本の先駆的・実験的な創作活動の軌跡をたどり、アーティストの新たな一面を紹介する。

坂本龍一 with 高谷史郎『IS YOUR TIME』2017/2023年 「Ryuichi Sakamoto | SOUND AND TIME」展示風景、成都木木美術館(人民公園館)、2023年 画像提供:成都木木美術館
坂本龍一 with 高谷史郎『IS YOUR TIME』2017/2023年 「Ryuichi Sakamoto | SOUND AND TIME」展示風景、成都木木美術館(人民公園館)、2023年 画像提供:成都木木美術館

2011年の東日本大震災の津波で被災したピアノを「自然によって調律されたピアノ」と捉え作品化した『IS YOUR TIME』など、数々のコラボレーションを実現してきた坂本龍一+高谷史郎による作品のほか、ライゾマティクスの真鍋大度、映画監督・アーティストのアピチャッポン・ウィーラセタクン等との協働作品が公開。
また、「霧の彫刻」で知られる中谷芙二子とのスペシャル・コラボレーションも実現した。

中谷芙二子『ロンドンフォグ』霧パフォーマンス #03779、2017年「BMW Tate Live Exhibition: Ten Days Six Nights」展示風景、テート・モダン、ロンドン、英国 コラボレーション:田中泯(ダンス)、高谷史郎(照明)、坂本龍一(音楽) 撮影:越田乃梨子
中谷芙二子『ロンドンフォグ』霧パフォーマンス #03779、2017年「BMW Tate Live Exhibition: Ten Days Six Nights」展示風景、テート・モダン、ロンドン、英国 コラボレーション:田中泯(ダンス)、高谷史郎(照明)、坂本龍一(音楽) 撮影:越田乃梨子

坂本龍一の「音を視る、時を聴く」ことは、鑑賞者の目と耳を開きながら心を揺さぶり、従来の音楽 鑑賞や美術鑑賞とは異なる体験を生み出すこと。追求し続けた「音を空間に設置する」という芸術的挑戦と、「時間とは何か」という深い問いかけが、時代や空間を超えて、見るものに新たな視座をもたらし、創造と体験の地平を開き続けてくれるだろう。

現在、同館のMOTコレクション展では開館30周年プレ企画展も開催中。こちらと合わせてぜひチェックしたい。

(参考)マーク・マンダースの特別展示も! 開館30周年プレ企画展@東京都現代美術館

 

※掲載情報は12月31日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。

 

「坂本龍一 | 音を視る 時を聴く」
日時/2024年12月21日(土)〜2025年3月30日(日)
会場/東京都現代美術館 企画展示室 1F/B2F ほか
住所/東京都江東区三好 4-1-1
時間/10:00〜18:00(展示室入場は閉館の 30 分前まで)
料金/一般 2,400 円、大学生・専門学校生・65 歳以上 1,700 円、中高生 960 円、小学生以下無料
休館/月曜日(1月13日、2月24日は開館)、12月28日〜1月1日、1月14日、
2月25日
URL/www.mot-art-museum.jp/exhibitions/RS/

Text:Akane Naniwa

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