“世界で最も多くミシュランの星を持つ女性シェフ”として知られるアンヌ=ソフィー・ピック。香りのレイヤーや繊細な余韻を大切にするアプローチで高く評価されるフランス料理界のトップシェフです。そんな彼女とディオールがタッグを組む銀座「カフェ ディオール by アンヌ=ソフィー・ピック ギンザ」に、新作メニューが加わりました。今回は、定番メニューと合わせてその魅力をご紹介します。

彼女が手がける料理は、ディオールのコードやアーカイブを手がかりに、香り・質感・色を重ねて立体的に構成されたもの。「カナージュ」や「ニュールック」、「ジュノン ドレス」などメゾンを象徴するモチーフがさりげなく取り入れられ、そこにピックならではの香りのレイヤーや繊細なフレーバーワークが重なり、目にも舌にも豊かな余韻を残してくれます。

テーブルにはブランドの「CD」アイコンを思わせるクロスホルダーや、「カナージュ」のカットが施された切子グラス、クリーンなホワイトプレートなど、ディオールらしい品格あるテーブルウェアが並び、料理の世界観を一段と引き立てています。

新メニューのセイボリー「ル カナージュ」は、パースニップ(白人参)の温かなポタージュ。コーヒーをほんの少し忍ばせ、奥行きのある香りに仕上げています。コンテチーズのチュイールは、ディオールのアイコン「カナージュ」をかたどったもの。24か月熟成のコンテチーズを崩しながら味わうと、香りや食感がふわっと広がり、料理全体の奥行きがぐっと増します。

定番メニューとして人気の高い「ル ニュールック」もおすすめしたい逸品です。ひと口サイズのタルトレットで、韃靼そばをベースに貴腐ワインゼリーを忍ばせ、中央には3種のナッツヌガーを配置。トンカ豆を効かせたフォアグラでモンブラン仕立てにし、上にはローストヘーゼルナッツを添えています。ミニサイズながら贅沢気分を味わえる一皿です。

インパクトある「ル ミッツァ」の焼き目から覗くレパード柄は、カカオとプレーン生地を重ねたもの。合計4枚のパンを使い、2枚を1組にしてベシャメルソースを挟むことで、表面はカリッと、中はふわりとクリーミーに仕上げています。ハムとチーズの8層にトリュフの香りが重なり、クラシックな一皿を贅沢にアップデートした進化系クロックムッシュ。

そして、もうひとつのお楽しみがカフェメニュー。スイーツやドリンクのラインナップも見逃せません。スイーツにもメゾンのアイコンが息づいています。「トワル ドゥ ジュイ」柄をまとった「ル グランヴィル」は、ムッシュ ディオールの故郷・ノルマンディの素材を使い、りんごと柚子のクーリにカルヴァドスを効かせ、そば茶入りブレトンサブレと濃厚クリームを重ねた一品です。

バラを模した「ラ ローズ ア ラ フランボワーズ」は、ブレトンサブレのタルトにローズプラリネやローズ&オランジュのフィナンシェを忍ばせ、柚子と生姜のコンフィ、フランボワーズを重ねたスイーツ。トップにはローズムースと食用ローズ香水をまとわせ、仕上げにローズパウダーをひとさじ。芸術品のようなプティガトーに、思わずうっとりしてしまいます。

メゾンの象徴的なモチーフを天面にプリントしたカフェラテも、思わず写真を撮りたくなる可愛さ。「スター」や「ビー」、「千鳥格子」など、アイコニックなデザインがふわっと浮かび上がる一杯。

玄米茶やジャスミン茶、烏龍茶を使ったノンアルコールのクラフトカクテルもおすすめ。お茶の香りがふわりと広がり、スイーツとの相性も抜群です。

セイボリーからスイーツ、ドリンクまで、ディオールらしい美意識とピックの繊細な感性が息づくカフェ。長居したくなる居心地の良さと贅沢なひとときを、ぜひ「カフェ ディオール by アンヌ=ソフィー・ピック ギンザ」で。
カフェ ディオール by アンヌ=ソフィー・ピック ギンザ
場所/ハウス オブ ディオール ギンザ 4階
住所/東京都中央区銀座6丁目10-1
営業時間/10:30〜20:30
TEL/03-6263-8131

