Fashion / Editor's Post

「JW Anderson」の遊び心に脱帽

先日、JW アンダーソンの2021年メンズ春夏&ウィメンズ リゾートコレクションをデジタル形式で発表した、ジョナサン・アンダーソン。その遊び心あふれる発表方法に、この日は世界中のファッションインスタグラマーたちのストーリーをジャックさせたほど。その前のロックダウン中にはニット作りがティックトック(Tik Tok)でバズるなど、この時期ならではの過ごし方の提案なども話題に。さらにロックダウン直前の2月には、秋冬コレクションを発表したばかり。彼の服作りの楽しみ方は底を尽きないよう。

JW アンダーソンの2021年メンズ春夏&ウィメンズ リゾートコレクションが発表されました。

2021年春夏メンズコレクション

アーティストのポル・アングラダ(Pol Anglada)によって描かれたマスクを顔に付けた架空のキャラクターを使い表現されたコレクション。ドレスとケープ、枕で飾ったセーター、クロップ丈のパンツ、丈長のジャンパー、ローファーミュールは、ブランドのDNAを反復し、再解釈して実用性と遊び心を両立させました。花柄や大きすぎるポケットなど、ディテールに若さ溢れた感情と、自由奔放な楽しさが、自然に溢れ出たようなルックがラインナップしています。

2021年ウィメンズリゾートコレクション

アーティスト ベルトイヤン・ポット(Bertjan Pot)のカラフルでミステリアスなマスクにより、抽象的なキャラクターで仕上げられたコレクション。メンズコレクションと似たルックもあり、共通する遊び心を演出。流線的に伸長されたシルエットやシャープなテーラリングで、より繊細でモダンな女性像に。力強い存在感と、はかないけだるさもあり、見事なバランスでコレクションが完成しています。

この日はインスタのストーリーやポストがこのコレクションについてジャックされていました。各々の手に届いたキットにはルック写真やハット、バッグなどの紙ピース、またメッセージが書かれた楽しい内容が入っていました。(どこかで見覚えがあるような気がするのは、ロエベの冊子にも毎回アイテムのシールなどが付いてくるのを見ているから!?)

弊誌編集長、田中杏子のインスタグラムより。

スージー・ロウのインスタグラムより。フェイスフィルターも登場しています。

“The ending is the beginning(終わりは始まり)””Never compromise(決して諦めないで)””Stay curious(興味を持ち続けて)”など、素敵なメッセージも。

これに合わせて、インスタグラムにはブランドの創始者兼クリエイティブディレクターのジョナサン・アンダーソンがロンドンのオフィスからコレクションについて説明するビデオもアップされ、キットとともにより詳しく理解できる仕組みに。

実際にランウエイを見なくても、これだけコレクションの内容を楽しめたり理解できるような工夫に、ジョナサンの才能を感じました。

またその数日前まで、インスタグラムやティックトックでバズっていたのは、カラーブロックのパッチワークカーディガンを作って、シェアするというもの。発端は、ハリー・スタイルズがTV番組のリハーサルでJW アンダーソンの同商品(価格1250ポンド)を着用したこと。そのあとファンたちが、これと似たニットを編んで、#HarryStylesCardigan というハッシュタグをつけてアップし始め、ロックダウン期間中で作る時間がある人が大勢いたこともあり、一気に話題になったのでした。

これに対してジョナサンは、「このトレンドとみんながニットを作っているということに、感動しました。これに感謝して、パッチワークカーディガンの作り方をシェアします」とコメント。これまでにない、新しいトレンドとも言える形を見せました。興味ある方は、公式HPから作り方のPDFをダウンロードできます。(公式HPから空メールし、後ほどPDFがメールに届くという流れです。)

すっかり日本は梅雨から夏へと向かう季節ではありますが、このコロナの影響で時間ができているという人は次の秋冬に向けて編んでみてはいかがでしょうか。
自分の好きな色の組み合わせに変えるのも楽しそう!

さらに遡ること、2月の2020年秋冬コレクションでは、「現代女性には自由にファッションを楽しんでほしい」というメッセージのもと、ビッグシルエットのルックやパンチボクシングバッグなどを発表。

この半年のジョナサン・アンダーソンの活躍ぶりを振り返り、(これに加えてロエベのクリエイティブディレクターも務めていて、ロエベでもメインコレクションに加えて、この半年で「パウラズイビザ」「ロエベ ディヴァイン」などを発表しているので)彼のバイタリティーあふれる遊び心満載なクリエーションにただただ脱帽しています! まだまだ状況が見えない不安もある下半期も、そんな彼に見習ってクリエイティブなファッションや暮らしを楽しみたいです!!

Profile

大岩翠Midori Oiwa ファッション・エディター/フォト・エディター。大学在学中のイタリア留学でミラネーゼファッションの虜に。卒業後、ライフスタイル誌勤務を経て2014年に渡英。ロンドンでファッションを学び、『LOVE MAGAZINE』でアシスタント経験を積む。帰国後、『Numero TOKYO』に参加。表紙&ファッションストーリーのほか、シューズやバッグなどのページを担当している。暇さえあれば、VODサービスでビデオサーフィンとマッサージ通い。最近はワークアウトにものめりこんでいる。

Recommended Post

Magazine

ec

SEPTEMBER 2020 N°139

2020.7.28発売

It’s a Change

はじまり はじまり

オンライン書店で購入する