「MM6|THE NORTH FACE」のカプセルコレクションも登場したプレゼンテーションをレポート | Numero TOKYO
Fashion / Editor's Post

「MM6|THE NORTH FACE」のカプセルコレクションも登場したプレゼンテーションをレポート

「エムエム6 メゾン マルジェラ(MM6 Maison Margiela)」は2月にロンドンで開催した2020年秋冬コレクションの中で、「ザ・ノース・フェイス(The North Face)」とのパートナーシップを結んだアイテムを発表しました。会場となった駐車場を、モデルと観客が巡回するという形式で行われたプレゼンテーションで行われたコレクションを少しだけレポートします。

今年のロンドン秋冬コレクションは、スケジュール期間中ずっと雨と“デニス”と名付けられたストームで、天気は始終恵まれず、移動中にリアルに風に行く手を阻まれる事態も勃発……。それでもコレクションで新作を見れるワクワク感は何にも変えられません! 「エムエム6 メゾン マルジェラ」にもそんなワクワクとドキドキを抱えて向かいました。 会場はメインロケーションの「180 ストランド」のすぐ裏手にある駐車場。中に入ると、まずは最初の部屋では暗闇の中、モデルがランウェイを歩いていました。ランウェイを歩いているそばを、観客が自由に見て回れるというスタイル。今季のテーマの「さまざまな時代のアンダーグラウンドのクラブカルチャーを掘り下げる」ということからきているのだとか。

早速、コラボレーションのジャケットが目に入ってきました……!

今季は、「サーキュラリティ(環状、循環性)」というハウスコンセプトをさらに進化させたそうで、ドレーピングの技術で彫刻的なサークルシルエットのジャケットや、スカートとセーターを生み出したそうです。

次の部屋に入ると、プレゼンテーションが行われていて、そのユニークなサークルシルエットをより詳しく見ることができました!

「ザ・ノース・フェイス」との画期的なコラボレーションは、アイコンであるアウターウェア「エキスペディション・システム(Expedition System)」を、パデッドのサークルコートやジャケット、トップ、ドレスへと生まれ変わらせました。「ザ・ノース・フェイス」を象徴するブラックショルダー 、ヴィヴィッドカラー のコントラストを効かせたデザインを再解釈し、「エムエム 6」らしい彫刻的でアヴァンギャルドなシルエットに落とし込んだのはさすがです。ガーメントのフロントには拡大された「エムエム6」のナンバーのロゴと「ザ・ノース・フェイス」のロゴが刺繍されています。

さらに「サークル」のアイデアは、クロコの型押しの「ジャパニーズ」バッグや、バンダナ、レザーのカードホルダー、ニット帽などのアクセサリーコレクションにも適用されていました。また、「マイキータ(Mykita)」とのコラボレーションによる高性能なアイウェアも登場しています。

「ザ・ノース・フェイス」とのコラボレーションは10月以降に発売予定だとか。またその他のアイテムも実際発売されたらあらためてチェックしたいものばかりで、全て発売が待ち遠しい……!(毎シーズン、私のクローゼットには少しずつ「メゾン マルジェラ」および「エムエム 6」アイテムが増えているのですが、次の秋冬はどれをゲットしよう……と今から悩むのがまた楽しい。笑)

ちなみに、こちらのコレクション、最後の部屋ではあえてバックステージを観客に見せてくれました。ルックのかかったハンガーラックのあるヘアメイクスペースに、お馴染みの白衣を着てスタッフが控えていました。こうしてあえて裏方を見せていたのも、コンセプトである「サーキュラリティ」がもととなっており、バックステージまで巡回できる(=サーキュラリティ)会場に仕上げられたそうです。なんとも粋なアイデア…!

 

Profile

大岩翠Midori Oiwa ファッション・エディター/フォト・エディター。大学卒業後、渡英。ロンドンのファッション誌でアシスタント経験を積む。2018年に帰国し、『Numero TOKYO』に参加。現在は、海外撮影のカバーストーリーをメインに、ファッションコンテンツを担当しているほか、フリーのエディター、スタイリストとしても活動中。去年から猫を飼い始め、愛猫と一緒に寝るのが何よりも癒し。おかげで引きこもりがちなので、今年こそは海外旅行のルーティンを取り戻したいとたくらみ中。
Instagram: @midorioiwa

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