バレエ界の天才反逆児セルゲイ・ポルーニンの
ドキュメンタリー映画
バレエ史において、伝説のダンサーと殿堂入りするスターがいるが、セルゲイ・ポルーニンもその一人かもしれなかった。ヌレエフの再来と呼ばれ、誰よりも美しく舞い、誰よりも高く跳ぶ、孤高の天才は、弱冠19歳にして英国ロイヤル・バレエ団の史上最年少プリンシパルに選出されるも、わずか2年後、人気絶頂期に電撃退団。果たしてその真意とは?全身タトゥーだらけ、決して型にはまることができなかったバレエ界きっての異端児ポルーニンの生き様を、本人や家族、友人、関係者らのインタビューを交えながらひも解いていく。ダンサー・ポルーニンの知られざる素顔に迫るドキュメンタリーが7月15日より公開される。 体操少年からバレエ少年へ。母親、そして家族の期待と夢を一身に背負って、バレエ一筋だった少年時代。 途方もない才能に恵まれ、スターになるべく生まれたセルゲイ・ポルーニンは、その運命を受け入れなかった。バレエ界のしきたり、天才ゆえの重圧、ギクシャクしていく家族の関係。そして、彼は現実逃避をしてしまう。スターダムから自滅の淵へ。 そんな彼が再び注目を集めたのは、グラミー賞にもノミネートされたホージアのヒット曲『Take Me To Church』のMVだった。写真家デヴィッド・ラシャペルが監督し、ポルーニンが踊ったこのビデオはYouTubeで1800万回以上再生され、ポルーニンを知らなかった人々をも熱狂の渦に巻き込んだ。 そして、その後、デヴィッド・ラシャペルが指揮を務めたDiesel(ディーゼル)の2017ssキャンペーン「MAKE LOVE NOT WALLS(壁を築くのではなく、愛を育もう)」にも出演し、その華麗なる舞いと跳躍を披露している。バレエ界、家族、自身の中に様々な壁を抱え、それを打破しようともがくポルーニンの状況となんだかリンクする気がしました。