超私的アートな旅 in L.A. その1 | Numero TOKYO
Culture / Editor's Post

超私的アートな旅 in L.A. その1

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弾丸夏休みでL.A.に行ってきました。ご当地美術館はマストで訪れます。2015年秋にオープンしたばかりのThe Broad Museumの戦後から現代に特化した現代アートのコレクションは圧巻でした。しかも当面は入場料フリーという太っ腹ぶり。ジェフ・クーンズ作のマイケル・ジャクソン&バブルスの実物は写メせずにはいられません。

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ロスのダウンタウンのおなじみのフランク・ゲーリー建築ウォールトディズニーシアターの横にできた美術館に1時間弱の待ち時間で入館しました。(仕方ない無料だから…)
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しかも偶然にも1階の企画展では、私の大好きなアーティストのひとり、Cindy Shermanの新作を含む個展が行われてました。日本では、DOVER STREET MARKET GINZA店内のピエロの写真で見覚えあるかと…。女優、ピエロ、中世の肖像画の人物、死体などなど自らいろいろな人物に扮して撮影している彼女ですが、その設定と再現力とスタイリングが本当に素晴らしい。
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新作は再び往年の無声映画時代の女優へ回帰しております。

上階へあがると、聞き覚え見覚えのあるアーティストのコレクションの数々が広がります。いきなり村上隆作品が数点あり、Andy Warhol、Jean Michel Basquiat、Damien Hirst…。

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なかでも私のお気に入りは、Barbara Kruger作品。人気ブランドSupremeのボックスロゴの元ネタとも言われておりますが…資本主義消費社会の広告をテーマを皮肉った作品のメッセージもさることながら、デザインのバランスが素敵です。思わず作品をプリントしたTシャツ買っちゃいました。というわけで、モリモリ盛りだくさんのコレクションはアートはちょっと苦手という人でも楽しめそうなポップな内容です。

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ちなみに、その後は、ロサンゼルス現代美術館の別館、ゲッフェン美術館で開催されていたDoug Aitkenの映像インスタレーション作品の展覧会。こちらもおなかいっぱいの内容でした。

Profile

佐々木真純Masumi Sasaki フィーチャー・ディレクター/ウェブ・コンテンツディレクター。大学在学中から編集プロダクションにて雑誌などに携わる。『流行通信』編集部に在籍した後、創刊メンバーとして『Numero TOKYO』に参加。ファッション、アート、音楽、映画、サブカルなど幅広いコンテンツを手がける何でも屋。操上和美が撮影する「男の利き手」や「東信のフラワーアート」の担当編集。ここ数年の趣味は山登りで、得意芸の“カラオケ”は編集部名物。自宅エクササイズ器具に目がない(なんならコレクター)。

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