歌姫エイミー・ワインハウスの感動のドキュメンタリー 映画公開 | Numero TOKYO
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歌姫エイミー・ワインハウスの感動のドキュメンタリー 映画公開

amy winehouse movie  singer
amy winehouse movie singer

レディ・ガガ、ミック・ジャガーらが絶賛した天才シンガー、エイミー・ワインハウスの、わずか27年間という超濃縮な生涯を描いた、アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞受賞作『AMY エイミー』が7月16日より公開される。

サブ4(C)Winehouse  family
サブ4(C)Winehouse family

©Winehouse Family
ジミ・ヘンドリックスに、ジャニス・ジョプリン、カート・コバーン…に続き、悲しくも27クラブに仲間入りをしてしまったエイミー・ワインハウス。一度聞いたら忘れられない強い印象的な歌声だった。そんな彼女の歌と愛に全力疾走してあっという間に燃え尽きてしまった人生を描いた本作は、オフィシャルな記録映像やインタビューに加え、親友や近しい人たちによるホームビデオのプライベート映像を織り交ぜながら、綴られている。

サブ3(C)Nick Shymansky Photo by Nick
サブ3(C)Nick Shymansky Photo by Nick

©Nick Shymansky Photo by Nick Shymansky
彼女の歌は、現実に生きる自らの体験とそこから生まれるリアルな感情が生々しく時に痛々しく歌い上げられている。
歌うためには体験が必要なのか、恋愛してるから歌えるのか…。
破天荒で強い言動は、脆い心を守るためなのか…。

愛が終わると何もかもが一気に崩れてしまう…弱さ、それを乗り越えた後の傑作を生む快感を繰り返しているのだろうか。自称イケメンでかなりの「だめんず」な元夫ブレイク・フィールダーは、同じ女性として苛立ちさえ覚える男だけど、彼女にとってはよき理解者であると同時に、感情を常に揺さぶる創作の神だったのかも?とか思えてしまいました。自分の思い通りにならない奔放すぎる男に、根が真面目ゆえに夢中になってしまったのでしょうか。
でも、もっと成熟した大人の女になれていたら、ジェットコースターのような激しい感情を若気の至りと笑える日が来たかもしれないのに…と思えてならない。もう少し踏ん張ってくれていれば…と、複雑な切ない気持ちで胸がいっぱいになる作品です。7月16日の映画公開の1週間後、7月23日は彼女の命日です。
『AMY エイミー』を鑑賞した後に、彼女のアルバムにじっくり耳を傾けてみてほしい。

『AMY エイミー』
監督:アシフ・カパディア 出演:エイミー・ワインハウス 他
7月16日(土)より、角川シネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開

©2015 Universal Music Operations Limited. ©RexFeatures

Profile

佐々木真純Masumi Sasaki フィーチャー・ディレクター/ウェブ・コンテンツディレクター。大学在学中から編集プロダクションにて雑誌などに携わる。『流行通信』編集部に在籍した後、創刊メンバーとして『Numero TOKYO』に参加。ファッション、アート、音楽、映画、サブカルなど幅広いコンテンツを手がける何でも屋。操上和美が撮影する「男の利き手」や「東信のフラワーアート」の担当編集。ここ数年の趣味は山登りで、得意芸の“カラオケ”は編集部名物。自宅エクササイズ器具に目がない(なんならコレクター)。

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