主役級のひとくせデザイン。「リブ ノブヒコ」の刺繍シャツ|私たちのモノ語り #080 | Numero TOKYO
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主役級のひとくせデザイン。「リブ ノブヒコ」の刺繍シャツ|私たちのモノ語り #080

暑かったり寒かったりと、気温が不安定な日々に振り回されたかと思えば、もうすっかり真夏日が続いています。
長年冷え性と戦ってきた私にとっては真夏日であっても、冷房の効いたオフィスや電車では長袖シャツが必需品。そこで頼りになるのがラフすぎず、でも気張りすぎない白シャツです。冷房対策としての実用性はもちろん、さらっと羽織るだけでもきちんと感ある印象を叶えてくれる今の季節に欠かせない存在。

とはいえ、クラシックな白シャツは定番すぎてどうしてもスタイルが平坦になりがち。ただ羽織るだけでサマになる、ひとクセある白シャツが欲しい——。そんな理想を叶えてくれたのが、リブ ノブヒコ(Riv Nohiko)の刺繍シャツでした。

白シャツというとカチッと真面目な印象が先行しがちですが、この一枚は、ゆとりのある身幅とドロップショルダーのおかげで、どこか力の抜けたリラクシーな雰囲気に。胸元にはアイコニックなフラワーモチーフが施され、ビーズ刺繍による緩やかなドレープが装いにちょっとしたアクセントを添えてくれます。バックスタイルもいわゆる定番の白シャツとはひと味違ったデザイン。袖ぐり部分にスリットが入っていて見た目にも涼しげ。ウエストのリボンを少しだけ絞れば、すっきりとしたAラインのシルエットに変化します。

さらに嬉しいのがその着心地のよさ。素材はコットンベースでさらりとした肌触りが心地よく、軽やかに風を通してくれます。

この日はインナーにタンクトップを合わせ、シャツは前開きにしてジャケットライクに。ボトムスにはゆったりとした黒のワイドパンツを合わせてモノトーンでまとめ、足元にはえんじ色のポインテッドトゥパンプスを。艶のあるチョコレートブラウンが、モノトーンのクリーンなスタイルにほのかな女らしさと深みを与えてくれます。

シャツはきちんとボタンを留めて着るもよし、軽く羽織ってもよし。きちんと感を出したいときは、ボトムにタックインするだけで、簡単に都会的なムードが完成します。ボタンの開け閉めや袖のロールアップで印象が自在に変えられるのも、このシャツの魅力。

着るたびに新しい表情を見せてくれるリブ ノブヒコの刺繍シャツは、シンプルながらも一枚で主役になれる存在感。繊細な刺繍やさりげないディテールが、何気ない日常のスタイルにほんの少しのときめきを添えてくれます。暑さも寒さも入り混じるこの時期につい手に取ってしまう、そんな信頼の一枚がまたクローゼットに増えました。

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Profile

堀田真未Manami Hotta アシスタント・ウェブ・ディレクター。 Webサイト制作・運用、美容・化粧品業界の業界誌の編集などを経て2024年より『Numéro TOKYO』に参加。長年の推しは六大学野球の応援団。趣味は弾丸旅行。最近はコンサバを卒業してコケティッシュなワードローブにすべく断捨離中。
 

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