
韓国へ行くなら、街を巡るだけではもったいない! せっかくなら、日常を少し離れたラグジュアリーな時間にも身を委ねたい。アートを堪能し、スパでリセットし、美食やエンターテインメントに浸る——そんな贅沢な時間が叶うのが、仁川空港からシャトルバスで約5分という好立地にある「パラダイスシティ」です。
昨年12月にはBTS・Vさんが新ブランドアンバサダーに就任し、世界中からますます注目を集めるこの場所。実際に訪れてみると、このホテルを目当てに韓国旅行を計画したくなるほど魅力が満載でした。今回は、その楽しみ方をレポートします。

まず驚くのが、館内に常設されたアート作品のスケール。なんと約3,000点もの作品が点在し、ロビーや回廊、ガーデンまで、そのすべてがギャラリーのような空間に。草間彌生やダミアン・ハースト、カウズなど、世界のトップアーティストによる作品が日常の風景として存在する贅沢は、ここならでは。まるで”宿泊できる美術館”のような空間で、歩くたびに新たなアートと出会うことができます。





パラダイスシティには、旅の目的や過ごし方に合わせて選べる3つの宿泊施設があります。今回私が滞在したのは、そのうちのひとつ「Art Paradiso」。世界の優れたデザインホテルを選出する「La Liste Style & Design Hotel Award」において韓国で唯一選出された、アートをコンセプトにしたラグジュアリーブティックホテルで、全58室すべてがスイートルームです。ヨーロピアンな美意識が息づく館内は、照明を落とした静謐な廊下や、随所に配されたアートやインテリアが印象的。まるで秘密の社交場へ招かれたかのような、非日常の高揚感に包まれます。

ホテルに一歩足を踏み入れた瞬間から、その世界観はスタート。正面入り口は、アルフレッド・ヒッチコック監督の名作『鳥』(1963年)からインスパイアされた空間になっています。写真左のブラウン管テレビを使ったアートには、本物の鳥の剥製が使われているそう。思わず「こんなところまで!」と見入ってしまう、遊び心とこだわりにワクワクが止まりません。



扉の向こうにも、まるでギャラリーのような美しさをまとったスイートルームが広がっていました。ゆったりとした空間に、上質なインテリア、細部まで行き届いたデザインと、思わず部屋にこもりたくなるほどの心地よさ。


3階にあるレストラン「SERASÉ(セラセ)」も、アートパラディソの世界観をそのまま映し出したような空間です。店名には“新しく、新鮮な”という思いが込められており、その名のとおり、韓国の食文化に現代的なエッセンスを加えた“モダン・コリアン”を楽しめるダイニング&バーです。

今回いただいたのは、御膳スタイルの朝食。韓国の家庭料理を思わせるやさしい味わいのスープが心と体に染み渡ります。彩り豊かなおかずが少しずつ添えられ、炊きたてのごはんと一緒にいただく朝食は、少しずついろいろな味を楽しめるのがうれしいところ。華やかなホテルステイの朝を、ほっと心がほどけるような一膳で迎えられました。

アートを満喫したあとも、まだまだ楽しみは続きます。ヨーロッパのリゾートと、韓国のチムジル文化を融合させたラグジュアリースパ「CIMER(シメール)」で、心も体もリフレッシュ。
館内は、プールで遊べる「アクアスパゾーン」と、さまざまなサウナを楽しめる「チムジルスパゾーン」の2つのエリアに分かれています。
「アクアスパゾーン」は、開放的なウォータープラザを中心に、LED映像が広がる幻想的なバーチャルスパや、まるで洞窟に迷い込んだようなプールなど、エリアごとに異なる世界観が楽しめます。

一方の「チムジルスパゾーン」には、アメジストを敷き詰めたサウナや塩サウナ、ヒノキの香りに包まれるサウナなど、それぞれ趣の異なる空間がそろいます。温度や香りもさまざまなので、その日の気分に合わせて巡るのも楽しみのひとつ。個人的なお気に入りはヒノキのサウナ。木のやさしい香りに包まれながら深呼吸すると、旅の疲れがふっとほどけていくようでした。


館内の売店には、韓国の伝統的な甘い米飲料・シッケをはじめ、燻製たまごやスナック、サーティワンのアイスクリームまで勢ぞろい。サウナの合間の休憩も、つい長居したくなります。
最後は、マッサージチェアや寝転びスペースでひと休み。遊んで、汗をかいて、またのんびり。気づけば、半日なんてあっという間です。


「CIMER(シメール)」の隣には、屋内型テーマパーク「WONDER BOX(ワンダーボックス)」も。コンセプトは“夜の遊園地”。まるでアメリカのカーニバルに迷い込んだような、ネオンきらめくフォトジェニックな空間が広がります。景品がもらえるゲームやメリーゴーランドなどの可愛らしいアトラクションから、スリル満点の乗り物までそろい、大人でも思わず夢中になってしまいます。



夕食はイタリアンレストラン「ラ・スカラ」でコースをいただきました。大トロのタルタルにアーティチョークとフェンネルを合わせた繊細な前菜から、バーニャカウダソースが香るロブスター、贅沢にフォアグラを使用したラビオリ、柔らかくジューシーな韓牛のフィレステーキなど、素材の魅力を引き出した美しい料理の数々に、舌も心も満たされました。

さて、今回私が密かに楽しみにしていたもののひとつが、パラダイスシティのカジノ。SNSで話題になっているのを見て、ずっと気になっていました。
とはいえ、いざ足を踏み入れるとなると、「ルールが分からない」「韓国語で説明されたらどうしよう」「なんだか敷居が高そう……」と、不安もいっぱい。ドキドキしながら会場に向かいましたが、その心配は日本語対応のスタッフのおかげですぐに解消。ゲームのルールや参加方法を丁寧に教えてくれるので、初めてでも気負わず楽しむことができました。

実際に足を踏み入れると、想像していたような近寄りがたい雰囲気はまったくなく、大人が思い思いに楽しむ華やかな空間が広がっていました。ドリンクを片手にバカラやブラックジャックに挑む人たち、スロットマシンに夢中になる人たち。会場はほどよい緊張感と熱気に包まれていて、その空気にいるだけでも気分が高まります。

夜をまだまだ楽しみたいなら、ミュージックラウンジ「RUBIK(ルービック)」へ。国内外のトップジャズ奏者によるライブ演奏を聴きながら、カクテルやヨーロピアンスタイルの料理をゆったり楽しめます。深夜1時30分まで営業しているので、カジノで遊んだあとの余韻に浸るナイトアウトにもぴったり。

「CHROMA(クロマ)」は、約3,000人を収容できるアジア最大級のパーティースペース。毎週末にはDJナイトが開催され、世界トップクラスのDJによるパフォーマンスで会場は熱気に包まれます。韓国カルチャーの“今”を、感性で味わえるのもパラダイスシティならでは。


ホテル内には韓国のコンビニ「CU」もあるので、小腹が空いたときや夜食探しにも困りません。棚には韓国ラーメンがずらり。私は、おもちゃコーナーで見つけたピングーのキーチェーンを思わず購入(笑)。お菓子や雑貨も充実しているので、ちょっとしたお土産探しにもぴったりです。


さて、ここまでご紹介してきましたが、「パラダイスシティ」の魅力はまだまだたくさん! ホテルステイを満喫するのはもちろん、「シメール」やカジノ、レストランなど、宿泊をしなくても楽しめるスポットが充実しています。その多くが屋内に集まっているため、天候に左右されず一日中楽しめるのもうれしいところ。
実は以前、早朝便に乗るため、数時間だけホテルで仮眠を取って仁川空港へ向かったことがあるのですが、「あのときここを知っていたら……!」と思わずにはいられませんでした。空港からすぐという立地だからこそ、韓国旅行の初日や最終日に立ち寄るだけでも、旅の満足度がぐっと上がるはずです。
だけどそこへ一歩足を踏み入れたら、その魅力に引き込まれ、きっと抜け出せなくなる……。そんな魅力がぎゅっと詰まった楽園へ、ぜひ訪れてみてください。

アートテインメントリゾート「PARADISE CITY(パラダイスシティ)」
https://www.p-city.com
Text: Makoto Matsuoka







