セレブから指名が絶えない!美脚師が教える“美脚の真実”
美容矯正の第一人者、清水ろっかん先生が伝授する、ヒールを履いたときにキレイに見える体づくりと誰でも簡単に自宅でできる美脚トレーニングとは?(「ヌメロ・トウキョウ」2015年7・8月合併号掲載)
Billy Farrell/BFA/Zeta Image
骨格矯正のプロが語る、ハイヒールと脚の関係
セレブはハイヒールで歩いた時の“筋肉のスジ”まで計算してトレーニングしている
美脚で有名なモデルやスターがお忍びで通う、清水ろっかんのサロン。「キーになるのは、いかにして“膝が伸びた一直線のレッグライン”を作り出すか。膝が曲がると骨盤も曲がってヒップラインが下がるため、膝とヒップの2カ所で脚が分断されたように見え、短足な印象を与えてしまいます。ヒール靴をセレクトする際にも注意したいポイントが。日本人女性の多くは膝が硬く、ハイヒールを履いて歩くとどうしても膝が前に曲がってしまうのです。それならば3〜5cmのヒールが低めの靴を履き、膝をしっかり伸ばして歩いたほうがよほど美脚に見えます。 どうしてもハイヒールにこだわりたい方は、下記で紹介しているエクササイズを取り入れて、膝の柔軟性を高める努力を。この年で日本人の体格は急速に欧米化してきました。その証拠にX脚の人が増えていますし、すべきケアも変わってきています。例えば、靴の中で萎縮している足指のケア。欧米人がやるように、毎晩ストレッチして足指で地面をつかむ機能が低下しないよう手を打たないと、レッグラインは崩れる一方です。また、寝る際は仙骨にかかる負担やそけい部の詰まりを軽減するためにも横向きになるべき。今の日本人女性に本当に必要なのはどんなケアなのか、アンテナを張る気概も必要かもしれません」ヒールを履いた“残念な”姿勢
膝の硬い人がハイヒールを履いた時に陥りがちな“NG姿勢”。膝が曲がるせいで骨盤が寝てヒップラインも下がってしまう。さらに猫背にもなるので、不格好に見える“残念”な印象を与えがち。
美脚先生が教える、誰でも簡単にできる自宅自主トレ!
ハイヒールを履いた時にキレイに見える体作り
清水ろっかんによる、日本人の骨格に合わせた美脚の“躾”
前屈することで、脚の後ろ側と背中をストレッチ! 骨盤の歪みも矯正され、スラリと真っすぐな脚に近づける。ゆっくり上体を倒し、手の先まで伸ばすのがポイント。30秒×5セット。
「欧米のセレブリティはスクワットで太ももの大腿部の筋肉まで鍛え、ハイヒールを履いて歩いたときにキレイに見える筋肉を作ります。脚の外側の筋肉を鍛えると、X脚は改善。美脚スクワットはX脚改善にも効果的です」。肩幅に両足を開き、つま先は内側へ。膝は外へ曲げるように意識しながらスクワットをする。膝は、深く曲げようとしなくてもOK。10回×3セット。
膝の柔軟度をアップさせ、高いハイヒールをキレイに履ける脚にするためのエクササイズ。右膝を曲げ、右手を左足のつま先に当てる。そのまま左膝を手で後ろに押すイメージで30秒静止。30秒×5セット。
「下半身をサイズダウンさせるためには、開いてしまった骨盤を閉じるエクササイズもマスト。前述の通り、日本人には内股が多く、そのせいで骨盤が開いてしまっている人が多いのです」。開いてしまった骨盤を閉じる効果があるのが、この正座。膝をつけ、足先が内側に向かないように真っすぐ伸ばして正座する。太ももがストレッチされる効果も。ただし15分以内で(それ以上はNG)。
あなたは何cmのヒールが履ける膝? まずは、膝の柔軟度をチェック!
「脚と言えども、体は全方向から見られています。だからこそヒールを履いたときにキレイに立っていられる、キレイに歩けるということが美脚印象には必須。意外に知られていませんが、その人に最適なヒールの高さは、膝の柔軟度で決まります。この膝の柔軟度をチェックして、膝が硬い場合、3~5cmの低めのヒールを履いたほうが体のラインがキレイに見えます」
長座で座り、伸ばした脚と同じサイドの手で膝上の”お皿”を、逆の手で足首をつかむ。つかんだ足首を上へ持ち上げ、かかとが床から3cmくらい上がれば膝が柔らかい証拠。それ以下なら硬いということに。
家に帰ったらすぐにフットケアを!
「ハイヒールという欧米の文化は入って来ましたが、同時に“フットケア”という文化は入ってこなかった…。欧米人はハイヒールを履いて、指が曲がったまま固まってしまった足のケアをしっかり毎日行っています。美脚を目指すなら、まずはフットケアからしっかりと」
足指の間に手の指を入れ、しっかりと足指を開かせ指間ストレッチを。この状態で、まずは足首を一直線に伸ばし、次に手前に曲げ、さらに足首を外側に回して固まった足首をほぐす。
「日本人は内股が多く足首とかかとが内側に入ってしまいがち」。内側に入りがちなかかとを正しいポジションにリセット。かかとの内側を手の平でつかみ、外側へ向かって、強めの力でプッシュする。
Illustration : Emma Mori Text : Chihiro Horie Edit: Hisako Yamazaki