宮古島出身のアーティスト、新城大地郎さんの生きた書道 | Numero TOKYO
Art / Editor’s Post

宮古島出身のアーティスト、新城大地郎さんの生きた書道

2020年2月末日、日本で古い歴史を持つ書道を現代的なアプローチで表現するアーティスト、新城大地郎さんの作品を観に、東京渋谷茶食堂「SAKUU (茶空)」やギャラリー&イベントスペース「HAUS STUDIO」を併設した複合施設「JINNAN HOUSE(ジンナン ハウス)」へ。心動かされるとても素敵な作品だったので、ちらりとご紹介。

友人がSNSで上げていた新城大地郎さんの作品見て、一目で吸い込まれる作品の吸引力に、実際にこの目で見てみたいと「ジンナン ハウス」を訪れました。展示されていたのは、「美」「手」「弱」「人間」など、決して難しい言葉でなく馴染みのある漢字を、新聞や白い画用紙に認めた作品。

その中でも特に惹かれたのが、女性が赤子を抱擁しているような、柔らかくも強く、大胆でいて繊細な作品。形として印象的だったので、何を書したのか見てみると「美」でした。受け取り方は人ぞれぞれ多様にあると思いますが、シンプルな一文字から言葉が秘めるエネルギーとパワーをこんなにも感じることができるのかと心打たれ、改めて美しいと……。

もう一文字は「弱」。二人が寄り添い支え合うような機微を感じる作品。同じ漢字が数枚展示されていたのですが、どの字もそれぞれに形を変えて魅力的。

温度感のある素敵な作品に外の寒さも忘れてほっこり清々しい気持ちで帰路へ。また展覧会があったらぜひお邪魔したい!

DAICHIRO SHINJO
www.daichiroshinjo.com

JINNAN HOUSE
jinnan.house

Profile

鄭季和Kefa Cheong ウェブ・プランナー。大学でメディア・アートを専攻し、音や光を中心としたインタラクティブ作品やプロダクトの制作に没頭。学生時代よりウェブ・アシスタントとして『Numero TOKYO』に参加。アーティストJUJUによるファッション企画「JUJU’s Closet」などコンテンツの編集を経て、魅せるコンテンツ作りを目指しプランニングに従事。好物は美味しいお酒と肴と『吉田類の酒場放浪記』。

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