代官山に誕生したスニーカーの聖地「SNEAKERSNSTUFF TOKYO」に潜入! | Numero TOKYO
Fashion / Editor's Post

代官山に誕生したスニーカーの聖地「SNEAKERSNSTUFF TOKYO」に潜入!

ストックホルム発のスニーカーストア「Sneakersnstuff(スニカーズエンスタッフ)」が、アジア初となる店舗を2019年12月14日(土)に東京・代官山にオープン。全5棟あるログロード代官山のうち3棟を占める「Sneakersnstuff Tokyo(SNS TOKYO)」は、こだわりのインテリアや品数の多さに唖然。まさにスニーカーのテーマパークそのもの! そこで、ストアの様子を一足先にお届けします。

アジア初進出とだけあってオープン前から注目を集める「SNS TOKYO」。ハンドメイドのインテリアで日本の伝統的な素材や文化を取り入れた「TRADITIONAL」がコンセプトの3号棟、フューチャリスティックなスニーカーを揃え、「MODERN」をコンセプトにしたコンテンポラリーな4号棟、北欧のインテリアやカラーリングで「SWEDEN」をコンセプトにした2号棟には「SNS Café」が2月にオープン予定。 なんと家具や什器はすべてカスタムメイド。それぞれ異なる世界観がコントラストを生み出しているストアを詳しくご紹介!

3号棟 TRADITIONAL

日本の伝統、文化、映画などからインスピレーションを得た3号棟は、スカンジナビアのデザイナー、家具メーカー、アーティストが全てハンドメイドで手がけています。

映画「修羅雪姫」にインスパイアされた蝶番を使ったテーブル上には、下駄の靴をイメージしたスニーカーディスプレイと紫の傘が。

スウェーデンの木工アーティストのクリスター・ビョルクマン(Christer Björkman)による手彫りのソファはなんと1点物! シートには北欧のファブリックを用い、スニーカーのソールまで丁寧に掘られている芸の細かさには驚きです……。

ゴジラからインスパイアされた真っ黒なテーブルは、スウェーデンのタンショー社製のエンボスレザーを使用。テール部分は、シューズの試着用にチェアーとしても活躍。

他にも、「エアフォース1」のソールのパターンをカービングしたテーブル、シルクの羽毛布団にスカジャンのモチーフで龍と「Sneakersnstuff TOKYO」の文字が刺繍されたコタツテーブル、「七人の侍」に出てくる日本刀をテーマにした什器や、イサム・ノグチの作品をイメージしたスウッシュのテーブルなど、存在感抜群のインテリアに囲まれています。

フィッティングルームにもこだわりが詰まっていて、昭和の日本の映画館からインスパイアされた部屋と、畳が敷かれた部屋には、和紙のランプ、ミラーのフレームにはスウェーデンのインテリアアーティスト、デイビッド・テイラー(David Taylor)による浮世絵が描かれています。

4号棟 MODERN

4号棟は、モダンとテクニカルをコンセプトに、日本のアニメやキャラクターなど、現代の日本文化からインスパイアされたデザインがテーマ。

ポップなピンクのコンクリートのフロア、パステルブルーの天井が3Dプリンターやハイテックで実験的に作られた什器を包み込む空間に。

ストアに入るとまず目に入るメインのディスプレイウォールのシリコンの突起物は、なんとセイラームーンの髪がイメージ。迫力のあるその髪につい手を伸ばしてしまう! 手前には、3Dプリンターで作られた300個の「SNS」キャラクターが埋め込まれたポップな什器も。

スウェーデンのインテリアデザイナー、ジョン・バック(John Buck)によるテーブルは、鉄腕アトムからインスパイアされたのだとか。クロームのディテールがアクセントとなっている3Mのマットシルバーのシェルフが、部屋の中心にある大きなミラーの箱を囲みます。

実はミラーのボックスの中にはプリクラが! フィッティングをしながらプリクラを撮影できる仕掛けで遊び心満点。内容も「SNS」仕様になっているので、ぜひ撮影を!

シューズのストックもあえて見せるスタイル。ストアの窓から店内をのぞいて在庫があるかどうか確認できそうです。

犬のリードや紅茶、スウェーデンを代表する陶芸家、リサ・ラーソン(Lisa Larson)とのコラボアイテムなど、「SNS」ならではのオリジナルグッズも必見。ちょっとしたユニークなプレゼントにも喜ばれそう。

2号棟 SWEDEN

ニューヨークのバー「SNS BAR」、ベルリンのエキジビションやイベントスペースに続き、東京には「SNS Café」が2020年2月にオープン予定。カフェは、日本のエッセンスを取り入れた他2棟とは異なり、スウェーデンらしいデザイン。

「SNS」に昔からイラストを提供してきたスウェーデンのイラストレーター、マンダー(Mander)が手がけた、スティグ・リンドベリ(Sting Lindberg)からインスパイアされたタイルや、90年代のスウェーデン軍のカモフラージュパターンをレザーのパッチワークであしらったシートが特徴の北欧発ファニチャーブランド「アルテック(Artek)」のカスタムチェアやランプもまたそう。細部に至るまで“スウェーデン”にこだわった作りになっています。

カフェは「CAMELBACK sandwich&espresso(キャメルバック)」が共同運営されるそうで、メニューもスウェーデンと日本の文化を取り入れたフードやペストリーが登場予定。また、東京限定アイテムを揃えたギフトショップや、東京で活躍するローカルクリエーターの作品を展示するスペース、「SNS」らしいセレクトでおくる特製本棚「The SNS Book Club」も設置。2月のオープンが待ち遠しい……!

唯一無二のスニーカーストア「SNS TOKYO」は、12月14日(土)にオープン。オープニング限定アイテムもインスタグラム(@sneakersnstuff.tokyo)にて随時アップされるとのこと。お見逃しなく!

Profile

鄭季和Kefa Cheong ウェブ・プランナー。大学でメディア・アートを専攻し、音や光を中心としたインタラクティブ作品やプロダクトの制作に没頭。学生時代よりウェブ・アシスタントとして『Numero TOKYO』に参加。アーティストJUJUによるファッション企画「JUJU’s Closet」などコンテンツの編集を経て、魅せるコンテンツ作りを目指しプランニングに従事。好物は美味しいお酒と肴と『吉田類の酒場放浪記』。

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