JUJU × 田中杏子「黒い服は裏切らない!?」 | Numero TOKYO
Fashion / JUJU's Closet

JUJU × 田中杏子「黒い服は裏切らない!?」

numero.jpでしか読めないモードな連載『JUJU’s Closet』。2018年秋冬のファッショントレンドについて、デビュー15周年を迎えたJUJUと小誌編集長・田中杏子が全3回にわたってトーク。

最終回のテーマは、この秋冬のランウェイで目立った傾向でもあり、JUJUさんも大好物の「ノワール(=黒)」。JUJU流スタイリングのポイントから、“差し色”問題、最近のお買い物事情まで徹底トーク!

JUJU流ノワールの着こなし方とは?

田中杏子「今シーズンは、色もたくさん出ていましたが、やはり黒は健在です。『サンローラン(Saint Laurent)』のコレクションは、前半すべてオールブラックでした。どれもとっても可愛かったですよね。JUJUさん、お店に行くと欲しいものだらけなので、行かない方がいいかもですよ(笑)」


Saint Laurent by Anthony Vaccarello

JUJU「本当ですね(笑)。黒い服は裏切らないですからね。黒はどんなときでも味方をしてくれる気がします」

田中杏子「やっぱりしっくりくるものですか?」

JUJU「はい、しっくりきますね」

田中杏子「黒を着るとき、JUJUさんらしい着こなしの秘訣はありますか? 例えば、全身で1箇所だけシューズで色を取り入れる、など」

JUJU「そういう風に着るときもあります。ストッキングのバックスタイルに赤いラインが入っていたりとか。ただ、その“差し色感”が、自分のなかでどこか、あざといような気がして…」

田中杏子「なるほど」

JUJU「恥ずかしくなるんですよ。『これ差し色です!』と言っているようで。『あの人、あれが差し色なんだろうな』と確実に思われるような気がするんです(笑)」

田中杏子「差し色ってバレてる(笑)!」

JUJU「人がしているのを見ると、すごく可愛いなと思うんです。差し色賛成派なんですよ!でも、いざ自分がやろうとすると、恥ずかしくなっちゃう(笑)」

田中杏子「では、ネイルやリップで差し色を、というのでもなく?」

JUJU「最近はクリアなネイルが大好きなので…」

田中杏子「お着物にはやっぱりそうですよね。でも、気をつけないと、私も差し色を使っているのがバレバレかもしれません」

JUJU「杏子さんや他の方が差し色を使うのはいいんですよ。この間も、街で全身白にバッグだけグリーンという格好をしている人がいて、とても可愛かったです。ただ、私がやると、どうしても恥ずかしくなってしまうので(笑)。それなら、もっと色を入れて賑やかにしたほうがいいな、と思ったり」

見ると欲しくなる!偏愛アイテムを告白

田中杏子「そんな差し色コンプレックスをお持ちだったとは(笑)。話は戻りますが、黒のアイテムは、すでに持っているのと同じようなものを買ってしまいそうですよね」

JUJU「これ、もう持っているよね、という。私、マントを見ると買いたくなるんですよ。家にたくさんあります。あと、ターバンを見たら買ってしまいます」

田中杏子「帽子もいっぱいお持ちですよね?」

JUJU「たくさんあります。唯一衣替えするのが帽子なくらいですね」

田中杏子「最近購入した、変わったものはありますか?」

JUJU「どこでつけるんだろう?というようなヘッドアクセサリーを買いました。『グッチ(Gucci)』や『サンローラン(Saint Laurent)』のヘッドドレスです。グッチのターバンのシリーズは結構な数持っています」

田中杏子「あれをお持ちなんですね!」

JUJU「これはすごい有効だなと思って買うのですが、なかなかつけて行くところがないんですよね(笑)。あと、最近集めているのは色付きのメガネです。丸いレンズのメガネやサングラスは見るとつい買ってしまいます」

instagram @juju_st_a_gram
instagram @juju_st_a_gram

田中杏子「小宇宙はまだ広がり続けているんですね」

JUJU「ベッド脇は小物の小宇宙になっていますね。この間、大宇宙を陣取っていた着物の箱を撤去したら、買ったまま開けていない靴も出てきたりして」

田中杏子「あらら…(笑)」

JUJU「『かわいそうだよね』という曲に『クローゼットにはあたしを飾る布切れだらけ』という歌詞があるのですが、楽曲を提供してくださった平井堅さんは、私のクローゼットを見たことがあるのかというくらい。あの曲を歌うたびに、『本当にあの部屋を片付けよう』と思います(笑)」

田中杏子「買ったものをポラロイド写真に撮って、アルバムにするのはどうでしょう?」

JUJU「アルバムにした後はどうするんですか?」

田中杏子「あっ、この靴あったな、と思い出せるように。でも、その靴がどこにあるかわからないといけませんね」

JUJU「さらにそのアルバムごと消えますよ、きっと。あれ?3冊あったけど、どこ行ったのかな?と」

田中杏子「確かに。良い解決策が見つかるといいね(笑)」

BACK NUMBERはこちら

初MCに挑戦!三浦春馬×JUJU対談を読む

Photo:Kisimari Hair & Makeup:Akiko Gamou  Edit:Maki Saito Text:Yukiko Shinto

Profile

JUJU(じゅじゅ) 歌手。オリジナルアルバム『I』を携えた全44公演の全国ホールツアーが終了し、新たに15周年のスタートとしてさらにパワーアップしたアリーナ公演を10月9日・10日に日本武道館にて開催。10月31日には、日本を代表する音楽プロデューサー小林武史×松尾潔とのコラボレーションが実現した37枚目のシングル『メトロ』をリリース。12月5日にJAZZアルバムシリーズ最新作『DELICIOUS ~JUJU's JAZZ 3rd Dish~』を発売する。TV『世界はほしいモノにあふれてる』(NHK)に三浦春馬とともに初MCとして出演中。HP/www.jujunyc.net Twitter/@JUJUsonymusic Instagram/@juju_st_a_gram
田中杏子(Ako Tanaka)編集長。高校卒業後にイタリアに渡りファッションを学んだ後、雑誌や広告に携わる。帰国後はフリーのスタイリストとして『ELLE japon』『流行通信』などで編集、スタイリングに従事し『VOGUE JAPAN』の創刊メンバーとしてプロジェクトの立ち上げに参加。誌面でのスタイリングのほか、広告キャンペーンのファッション・ディレクター、TV番組への出演など活動の幅を広げる。2005年『Numero TOKYO』編集長に就任。著書に『AKO'S FASHION BOOK』(KKベストセラーズ社)がある。

Magazine

NOVEMBER 2024 N°181

2024.9.28 発売

Instinctive

直感で選ぼう

オンライン書店で購入する