JUJU × 田中杏子「ライブにはグルーヴが大切!」 | Numero TOKYO
Fashion / JUJU's Closet

JUJU × 田中杏子「ライブにはグルーヴが大切!」

numero.jpでしか読めないモードな連載『JUJU’s Closet』。最旬アイテムをJUJUが着こなす撮影に先立ち、2017年春夏のファッショントレンドについて、JUJUと小誌編集長・田中杏子が3回にわたりトーク。

前回に引き続きハッピーな雰囲気に包まれた2017年春夏コレクション。華やかで色鮮やかな中毒性のあるアイテムが多数登場しました。その中から初回は「グルーヴ(Groove)」をトークテーマにピックアップ。今回はファッションから少し離れ、いま2人が感じるグルーヴな音楽の話題に。(前編)

JUJUのライブで巻き起こった“グルーヴ”

田中杏子(以下A)「まさに“ハッピーホリック”という言葉がぴったりな2017年春夏コレクションのランウェイでしたが、最近ではSNSでの動画配信が増え、コレクション会場でもアーティストのライブが行われるなど、ファッションと音楽の関係がより密になったように感じます。そのこともあり、初回テーマは『グルーヴ(Groove)』をテーマにお話ししたいと思います。早速ですが、JUJUさんにとって“グルーヴ”とは?」

JUJU(以下J)「ライブです。ライブにはグルーヴが必要だと思っています」

A「JUJUさんは以前NYに住んでいましたよね。当時のNYはグルーヴ感のある人が多かったのでは?」

J「クラブも街も人も、グルーヴ感で溢れていました。グルーヴィーと言うとニュアンスが違うような気もしますが、当時のNYでは“グルーヴ”が大事でした」

A「その“グルーヴ”とはどのような感覚ですか?」

J「人と人との間で生じるウェーブのようなイメージです。相互間で起きるその流れがうねるかうねらないかということがグルーヴにとって大切」

A「なるほど。JUJUさんのライブはまさにグルーヴを生んでいますよね」

J「歌謡曲でもジャズでもグルーヴを生みたいですね。2017年は『スナックJUJU』を全国展開するのでぜひいらしてください!」

『スナックJUJU』の詳しい情報はこちら

A「ぜひ! 前回の『スナックJUJU』でもいつもと同様、一般のお客さんひとりをステージに上げて一緒に歌ったんですか?」

J「もちろんです! 増田さんという福岡からおひとりでいらした方と徳永英明さんの『レイニーブルー』を歌いました。じゃんけんで選出したのですが、はじめは私が勝ってしまったので、再選したんです。それも代々木体育館の上の方の席にいらして、その区画が同じ地域から参加したんじゃないかというほどの盛り上がりで、まるで『NHKのど自慢』(笑)。また増田さん、歌もお上手で会場一帯がグルーヴ感に包まれました」

A「それは面白い(笑)。まさにグルーヴですね。また九州からひとりで東京まで出てきた方に上手く当たりましたね」

J「よくできた仕込みだって言われるくらい、毎回高確率でひとりで参加してくださっている方に当たるんです。全く仕込みではないですよ!」

A「それもまたすごいですね。ライブでの一体感やうねりもそうですが、音楽を感じさせる意味でグルーヴという言葉を使うことが多いですが、アゲアゲとはまた違いますものね」

J「グルーヴはもっとクールな感じとでも言うのでしょうか。静かに連鎖反応を起こすような感じです」

JUJUが感動した話題のアーティストとは!?

A「ところで、最近ライブに行ってグルーヴを感じたアーティストはいましたか?」

J「アンダーソン・パーク(Anderson Park)です。それこそ昨年の夏は彼の曲しか聞いていないんじゃないかってくらい仕事の合間もずっと聞いていて。9月に来日公演があったので行ったのですが、ものすごいグルーヴ感でした。何がすごいって、ライブでは生演奏なのにCDと全く同じ音が聞こえてくるんですよ。それには本当に感動しました。ただ、夜遅くからのライブだったのでお酒も進んでしまって、ライブで聴いた曲だったのか、普段CDで聴いている曲なのか、怪しい部分も…(笑)」

A「JUJUさんのその反応だと、相当すごかったのですね!」

J「杏子さんはそのようなライブ体験ありましたか?」

A「あまりライブに行けていないのだけど、去年はセレーナ・ゴメス(Selena Gomez)のライブに行きました。ステージ上での彼女はもちろんですが、ツアーTシャツはデザイン違いで買ってしまったくらい可愛かったです。前回のJUJUさんとの対談で着ていたTシャツです」

Photo:Yosuke Morimoto
Photo:Yosuke Morimoto

J「あのTシャツ可愛かったです。杏子さんのインスタグラムのストーリーにも上がっていましたよね」

A「あとは、LAで行われたドレイク(Drake)も登場したリアーナ(Rihanna)のライブで前座を務めたトラヴィー・マッコイ(Travie McCoy)。かなりのグルーヴでしたよ。ファッション界でいうグルーヴといえば、リアーナが提案するフェンティ×プーマ(Fenty × Puma)なども注目を集めました。少しブラックカルチャーを感じるラグジュアリーでゴージャスなスタイルです。実は今日のコーディネートは、ファーのロングコートにキャップを被ってグルーヴを意識してみました。JUJUさんの最近のファッション事情も気になるので、ファッションのお話はまた次の対談でじっくり聞かせてください!」

J「もちろんです!」

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Photo:Kisimari
Hair & Makeup:Akiko Gamou
Interview & Text:Kefa Cheong
Edit:Maki Saito

Profile

JUJU(じゅじゅ)歌手。18歳で単身渡米。2016年 10月26日、カヴァーアルバム『Request』シリーズ第3弾、80年代歌謡曲を収録した『スナックJUJU ~夜のRequest~』をリリース。–ジュジュ苑スペシャル–「スナックJUJU」アリーナツアー2017が17年5月〜7月まで全10公演開催! HP/www.jujunyc.net Twitter/@JUJUsonymusic LINE/ID:JUJU
田中杏子Ako Tanaka 編集長。ミラノに渡りファッションを学んだ後、雑誌や広告に携わる。帰国後はフリーのスタイリストとして『ELLE japon』『流行通信』などで編集、スタイリングに従事し『VOGUE JAPAN』の創刊メンバーとしてプロジェクトの立ち上げに参加。紙面でのスタイリングのほか広告キャンペーンのファッション・ディレクター、TV番組への出演など活動の幅を広げる。2005年『Numéro TOKYO』編集長に就任。著書に『AKO’S FASHION BOOK』(KKベストセラーズ社)がある。
Twitter: @akotanaka Instagram: @akoakotanaka

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