2016年秋冬ファッション対談Vol.3 back to 80s-90s「大人の80-90年代ファッション」 | Numero TOKYO
Fashion / JUJU's Closet

2016年秋冬ファッション対談
Vol.3 back to 80s-90s「大人の80-90年代ファッション」

numero.jpでしか読めないモードな連載『JUJU’s クローゼット』。最旬アイテムをJUJUが着こなす撮影に先立ち、2016年秋冬のファッショントレンドについて、小誌編集長・田中杏子とJUJUが3回にわたりトーク。

juju #69
juju #69
第三回目のテーマは「back to 80s-90s」。ボディコンシャスなスタイルが流行した80年代からストリートファッションが注目を浴びた90年代を彷彿とさせるルックがランウェイで目立った今季。しかし話題は最新トレンドからJUJUが近頃ハマっているランニングの話に発展し…。(後編) JUJUのマイブームはランニングギア 田中杏子(以下A)「“着飾るくらいがちょうどいい!”という“盛り”ファッションが2016年秋冬シーズンの特徴だというお話をしましたが、1980〜90年代のボディコンシャスブームからストリートへ系と移り変わった時代のファッションもトレンドのひとつです」 J「NYに住んでいた頃、ストリート系のブランドを扱っているお店で働いた経験があるくらい、実はストリート系のファッションは好きなんです」 A「そうなんですね。さらに、2016年秋冬コレクションではストリートな要素に加えて、マウンテンコートやトレッキングブーツなど、スポーティーでアウトドアなアイテムも多数登場しました。初回の対談でも話題に出たバレンシアガ(Balenciaga)エミリオ・プッチ(Emilio Pucci)のダウンなども、まさにそのジャンルです。普段モードな印象のJUJUさんですが、そういったスポーティーな格好やアウトドアな装いをする機会はありますか?」
JUJU #69 emilio pucci
JUJU #69 emilio pucci
J「おしゃれで取り入れる話ではなくて、本当のスポーツの話になってしまうのですがいいですか(笑)? 今年に入ってからスタッフとジョギング部を発足したんです。そこでランニングギアを集めようと探していたら、最近のアイテムは可愛いものばかりなのですね!! 『そんなに買って、いつどこで着るの!』と笑われてしまうくらい、しこたま集めてしまいました…(笑)。私服からは想像つかないかもしれませんが、マネージャーにも褒められるくらいランニングウェアがやたらと似合うんですよ(笑)。自分で自分のことを、“おしゃれポンチランナー”と呼んでいます」 A「ランニングウェアまで着こなしていたとは、さすが“ファッショニスタ”ですね」 J「“ファッショニスタ”に到達するにはハードルが高いので、“ファッション好き”を目指します!」 A「モードをこよなく愛するヌメロのファッション・エディター、清原あいか(※)とファッションの話で盛り上がる時点で、すでにファッショニスタですよ」 (※編集部注:ヌメロ・トウキョウ ファッション・エディターの清原あいか。スタイリストとしても活躍し、本連載のファッションページほか、JUJUのCDジャケットのスタイリングなども手掛ける。モードの先端をいく、攻めのファッションを好む) J「清原さんとのファッション談義は楽しいです。ただ、彼女に関しては私服が透け過ぎです…(笑)。先日会ったときもスケスケで、さらには『ビスチェとブルマだけで過ごしたい!』と言っていたくらい」 A「夏が暑すぎて、透けているのは仕方のないことだそうです(笑)。実は、『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』が100号を迎えた記念として、編集部のメンバー全員で集合写真を撮ったんです(「Numero TOKYO」2016年10月号 P.42-43掲載)。それぞれが各自の個性を生かしたファッションをしている中、彼女だけは“面白キャラ”としてひとり肌見せスタイルで登場しています」 J「ファッションに対するかなりの気合いを感じます! 今年8月に国際フォーラムで開催した『JUJU HALL TOUR 2016 -WHAT YOU WANT-』のライブに清原さんが来てくれたのですが、その姿を見てビックリ。ドレスを着ているはずなのに、前にジッパーが付いているタイプのドレスだからなのか、中に着ている黒のブルマとビスチェが透けて見えているからなのか、どう見ても“ブルマとビスチェとガウン”姿なんです(笑)。『それ、“ガウン”じゃなくて“ドレス”じゃなかったっけ?』と、思わずツッコミを入れたくなりました。あんなに肌見せファッションを楽しんでいる人は他にいないですよね」
09
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A「2016年春夏コレクションで登場したグッチ(Gucci)のグリーンのドレスですね。彼女のお気に入りアイテムのひとつで、会社でもよく着ているのを目にします。彼女はその姿勢をかなり前から貫き通しているので、私たちの会社が入っている同じビルのスーツを着たサラリーマンですら、その姿に見慣れてしまったのではないでしょうか…」 J「私もスカートから脚が透けて見えているほうがシルエットが美しいと思うので、スカートの中についているペチコートは程よい丈に調整するのですが、最近、新調したスカートについていたペチコートは必要ないなと思い、自前のショートパンツをインナーにして鏡の前に立ったときに“ハッ!”としたんです。これは間違いなく、“清原化”が進んでいるぞと」 A「確実に進んでいますね(笑)」

JUJU、透けているスカートに挑戦!?

Photo:Yosuke Morimoto
Hair & Make:Akiko Gamou
Interview & Text:Kefa Cheong
Edit:Maki Saito

Profile

JUJU(じゅじゅ)歌手。18歳で単身渡米。2016年10月10日JUJUの日には国立代々木競技場 第一体育館で「スナックJUJU」を開店。 10月26日にはカヴァーアルバム『Request』シリーズ第3弾、80年代歌謡曲を収録した『スナックJUJU ~夜のRequest~』のリリースが決定している。HP/www.jujunyc.net Twitter/@JUJUsonymusic LINE/ID:JUJU
田中杏子Ako Tanaka 編集長。ミラノに渡りファッションを学んだ後、雑誌や広告に携わる。帰国後はフリーのスタイリストとして『ELLE japon』『流行通信』などで編集、スタイリングに従事し『VOGUE JAPAN』の創刊メンバーとしてプロジェクトの立ち上げに参加。紙面でのスタイリングのほか広告キャンペーンのファッション・ディレクター、TV番組への出演など活動の幅を広げる。2005年『Numéro TOKYO』編集長に就任。著書に『AKO’S FASHION BOOK』(KKベストセラーズ社)がある。
Twitter: @akotanaka Instagram: @akoakotanaka

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