HANAのJISOO、CHIKAに聞く「7人だから乗り越えられた」1stアルバムまでの軌跡 | Numero TOKYO
Interview / Post

【JISOO、CHIKAインタビュー】「7人だから乗り越えられた」HANAの1stアルバムまでの軌跡

7人組ガールズグループHANAが、1stアルバムとなる『HANA』をリリース。メンバーを代表して、JISOOとCHIKAにインタビュー。

(左)JISOO (右)CHIKA
(左)JISOO (右)CHIKA

オーディション番組『No No Girls』でデビューメンバーが発表されたのは2025年1月11日。プレデビュー曲「Drop」を経て、昨年4月に「ROSE」でメジャーデビュー。それから加速度をつけて次々と曲を発表し、音楽番組やフェス、NHK紅白歌合戦への出演など、目を見張るような快進撃を続けてきた。そんな彼女たちが初めてのアルバムに込めた思いとは。

挑戦が私を強くした。
1年の軌跡が詰まったアルバム

──1stアルバム『HANA』がついに発売されます。これまでの軌跡が1枚のアルバムになった感想を教えてください。

JISOO「時間が経つのは、こんなにも早いんだなと感じました。こうやって1枚のアルバムになってみると、『もうこんなにたくさんの曲を作ったんだ』と感慨深かったし、私たちのプロデューサーである、ちゃんみなさんのすごさも改めて感じました。幅広いジャンルの曲があって、どの曲も全部いい。本当にありがたい気持ちです」

CHIKA「私もありがたい気持ち100%です。このアルバムの曲をバーって並べたときに、ちゃんみなさんが『うわ〜頑張ったね』と言ってくださって。達成感がありました」

──振り返ってみると、自分にとって大きなチャレンジだったと思う曲は?

JISOO「私は『Cold Night』です。『My Body』をレコーディングしたとき、歌い方についてかなり迷っていたんです。その頃、ハイトーンとロートーンのバランスに悩んでいて。レコーディングでもっとロートーンの声を出したくて、何度も練習したし、泣いたこともありました。ちゃんみなさんが『JISOOのやりたい方法でやっていいよ』と言ってくださって、そのおかげで新しいことを試すことができました。それもあって、『Cold Night』では、自分が思っていたニュアンスを出すことができたんです。だから『My Body』と『Cold Night』のあたりは、私がひとつ壁を乗り越えた時期でした」

CHIKA「私にとっての挑戦の曲は『Blue Jeans』でした。私は自分の高音には自信をもっていたんですけど、声や歌い方自体にはあまり自信がなくて。『Blue Jeans』には高音のパートがないので、『この曲のCHIKAは面白くない』と思われるんじゃないかと不安がありました。でも、結果的にそんな気持ちを突破してくれた曲になりました。『My Body』でも、私のパートには高音のところはないけれど、それでも自信をもってステージに立てるようになりました」

──デビューメンバー発表から約1年強でのアルバムリリースです。この短いスパンでリリースを続ける激動の日々を、ふたりはどう乗り越えてきたのでしょうか。

JISOO「周りの支えがなかったら難しかったと思います。ひとりだったら絶対できなかった。特にメンバーとは毎日一緒なので、個人的な悩みも全部シェアすることができて、メンバーから勇気をもらえました。そんな環境だったので乗り越えられたと思います」

CHIKA「私はフェスやファンミーティングなど、ライブがご褒美になりました。HANAに関しては、ぜひライブを見てほしいという気持ちが強くあって。特に昨年はHANAのパフォーマンスを初めて見る方がたくさんいらっしゃったと思うんです。そんな方々も、私たちのファンであるHONEYsと一緒になって盛り上がってくれて、それを肌で感じられたことがすごく嬉しかったし、力をもらえた時間でした」

JISOO「私たちは、ライブでみなさんからエネルギーをもらうので、ライブがない時期はもどかしいです」

──では、3月から始まるホールツアー『Born to Bloom』も楽しみですね。

JISOO「ツアー中は、ものすごく元気だと思います(笑)」

CHIKA「すごく楽しみです。私たち、どんどん調子が良くなっていくと思います」

『No No Girls』から成長したこと。
プロデューサー・ちゃんみなとの関係

──『No No Girls』からの変化について伺います。CHIKAさんはオーディションを通して自分にどんどん自信がついて、デビュー間近の頃は堂々とパフォーマンスする姿が印象的でした。今は自信を失うようなことがありますか。もし、そんなことがあったらどのように自信を取り戻すのでしょうか。

CHIKA「今は、パフォーマンス面で自信を失うことはなくなりました。いい意味で、完璧を求めなくなったんです。それよりも、ステージで全てを伝えられているかが重要です。きっとみんなからもらったバイブスが、私を変えてくれたんだと思います」

──JISOOさんはオーディション中に、自分の歌に納得いかなくても何度も録り直すシーンがありました。先ほども『My Body』の話がありましたが、過密スケジュールの中でどうやって気持ちを切り替えているのでしょうか。

JISOO「歌い方に関してはまだ録り直したりするんですけど、以前より良くなったのは、例えば、プリプロ(※)だったら、このぐらいで大丈夫だと判断できるようになったんです。一年前だったら、プリプロでも納得できなければスタジオから家に帰りたくなかったくらいだったんですけど、今は『次があるから大丈夫』って。次のスケジュールのためにも、一旦ここで終わらせるのがいいと思えるようになりました。CHIKAもMOMOKAも『偉い! 成長したね!』と褒めてくれたんですよ(笑)」

CHIKA「ちゃんみなさんも、JISOOのレコーディングのときは放っておいてくれるんです。いくらちゃんみなさんが『最高!』と言っても、JISOOは自分で納得できなかったらダメなので。JISOOに関しては『好きにやりなさい』っていう」

JISOO「ちゃんみなさんは『私はすごく良かったけど、JISOO的には何かある?』といつも聞いてくださるんですね。だから『じゃあもう一回やらせてください!』って(笑)」

──この1年で、ちゃんみなさんとの関係に変化はありましたか。

JISOO「オーディション中は、プロデューサーさんだという意識が強かったんですけど、今は友達であり、私たちの母という感じです」

CHIKA「デビューしてから、ちゃんみなさんとの距離がどんどん近くなった気がします。だから逆に、他のグループのプロデューサーさんってどんな感じなんだろうって興味が湧きますね」

──ちゃんみなさんは『いずれはメンバー自身で楽曲制作できるように』と公言されてますよね。

CHIKA「それこそ『BAD LOVE』はJISOOとMOMOKAが作詞を手がけて、『My Body』はMOMOKAが作詞に参加しました。コレオグラフィーに関しても、シングル2曲目の『Burning Flower』は自分たちで、『BAD LOVE』はNAOKOを中心に、振り付けを作りました」

──今回のアルバムに収録された『ALL IN』は、作詞作曲のクレジットが「HANA」なんですね。これは初めてですか?

CHIKA「この曲は自分たちで作詞作曲して、コーラスやアレンジの部分は手伝っていただきましたが、ほぼ自分たちで制作しました」

JISOO「クレジットに『HANA』の名前があることが、すごく嬉しいです」

メンバーがいるから乗り越えられた

──移動中や待機時間にメンバー間で流行していることはありますか。

JISOO「流行っているもの……なんだろう……。私たち、ずっとしゃべっているんですよ」

CHIKA「チーム全体がうるさいんだよね(笑)」

JISOO「あるとき、控室がたくさんある会場だったんですね。それで、自分たちの楽屋がわからなくなって迷子になりかけたんですけど、奥からすごく賑やかな声が聞こえてきて、『あそこだ!』ってたどり着けたことがありました(笑)」

──どんなことを話しているんですか。

JISOO「ファッションのことが多いです。私たちの中でファーのアイテムが流行っていて、どこで買ったの?とか」

──メンバーからもらった言葉で、勇気づけられたことは?

CHIKA「最近、YURIから『自分のことを信じられないなら、私の言うことを聞いて』と言われたんです。今も自分のことを疑ってしまうことがあるんですね。デビューするときは、ちゃんみなさんを信じたから、自分のことを信じることができたんです。だから、信頼する人の言葉を信じることが、私にとってはすごくいい案だと思いました」

JISOO「YURIはそういう言葉をよくくれるんです。私もパフォーマンス中にありえないミスをしたことがあって。頭が真っ白になってパニックになりかけたとき、YURIが励ましてくれて、気持ちが軽くなりました。普段から私が何かミスしたり納得いかないとき、YURIとMOMOKAが元気になる言葉をかけてくれます」

──もし1日だけ他のメンバーと心と体が入れ替わることができたら、誰になってみたいですか

JISOO「私はMOMOKAかな。考え方が真逆なんです。私は心配性で心配しすぎるクセがあるんですけど、そんなときはいつも隣でMOMOKAが『心配しすぎだよ』と冷静に指摘してくれるんですね。そういう人がひとりチームにいるだけで本当に助かります」

CHIKA「私もMOMOKAですね。考える必要のないところまで考えすぎてしまうので、気持ちの切り替えが上手いMOMOKAになって、これ以上は考える必要はないというラインを知りたいです」

──今、とても忙しい毎日だと思うのですが、どうやってリフレッシュしていますか。

CHIKA「マンガを読みます。バッグにマンガを2冊入れておくのがデフォルトで、海外に行ったりちょっと長い休みのときは最大5冊。メイク中もずっと読んでいて。その時間が私にとっては“オフ”になるんです。休憩中もひとりでマンガを読んで、マンガに集中することで、気分転換になります」

JISOO「私は最近、早寝早起きの大切さに気がつきました。家を9時に出るなら7時には起きて、ごはんを作って、それを食べながら1話20分くらいのアニメを見ることが幸せです」

CHIKA「え! JISOOが?」

JISOO「ずっと出かけるギリギリに起きていたけど、最近そうなの」

──最近、ハマっているマンガやアニメは?

CHIKA「最近は『チ。―地球の運動について―』を読んでいます。危険性を顧みずに好奇心に従って夢を追うキャラクターに共感しちゃうんですよ。特にこの作品に登場する『怖くない人生などその本質を欠く』という言葉に救われました。前に進むのは怖いこともあるけれど、それでいいんだ、これが生きることなんだ、私もたくさん挑戦しようと思いました」

JISOO「私がアニメやマンガを見始めたのは『SLAM DUNK』からだったので、今もスポーツ系のマンガやアニメが大好きですね。登場人物が何度挫折しても立ち上がる姿に、私の音楽人生を重ねて力をもらっています。『ブルーロック』の『世界一のエゴイストでなければ世界一のストライカーにはなれない』という言葉から、自分に集中して自信をもって頑張ろうと思えたし、『メダリスト』を読んで何度挫折しても立ち上がる力をもらいました」

──今の質問にも重なるところがあるんですが、心の支えになっている一冊を選ぶとしたら?

JISOO「韓国の『GARBAGE TIME』というバスケのマンガです。音楽をやめようかと迷っていた時期があって、この作品の次のエピソードの公開だけが楽しみでした。『No No Girls』で日本に来たときも、このマンガを全冊持ってきて、読んで泣いて練習して泣いて、読んで泣いてまた頑張る……という毎日でした」

CHIKA「わかる! 私も悩んでたときに救ってくれたのが『進撃の巨人』でした。私たちはみんなマンガやアニメが好きだけど、特にJISOOと私は、マンガとアニメからものすごく勇気をもらっています」

1st Album『HANA』
発売日/2026年2月23日(月)デジタルリリース、25日(水)CDリリース
URL/hana-brave.lnk.to/1stAL_HANA

Photos:Kisimari Interview & Text:Miho Matsuda Edit:Mariko Kimbara

Profile

CHIKA チカ 福岡県生まれ。圧倒的な歌唱力を武器とする歌姫。「Cold Night」のMVではCHIKAがデビュー前からオーディションに挑戦し続ける日々が描かれている。
JISOO ジス 韓国生まれ。「ズルい」と評される、中毒性のある歌声で聴く者の心をつかむ。日本の女性アーティスト史上最速でストリーミング累計1億回再生を突破した人気楽曲「Blue Jeans」のMVでは演技にも挑戦した。
 

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