PKCZ®インタビュー「90年代から現代までのヒップホップ観が繋がった」 | Numero TOKYO - Part 3
Interview / Post

PKCZ®インタビュー「90年代から現代までのヒップホップ観が繋がった」

「ヌメロ・トウキョウ(Numero TOKYO)」2017年9月号では、1stアルバム『360°ChamberZ』が完成したPKCZ®のDJ MAKIDAI、VERBAL、DJ DARUMAの3人にインタビュー。本誌では伝えきれなかった、ウータン・クランのMETHOD MANやLDHのアーティストが多数参加した豪華なアルバムのさらなるエピソードを公開。

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PKCZ®は実験室。そこから新しい価値感が生まれてくる ──今後、国内での展開は? M「このアルバムを軸に、全国のクラブを回ったりイベントに出演したり。2015年からPKCZ®として活動を始めて様々なトライができたので、そこで可能性を感じた部分を広げていきたいなと思っています。『ヒト、モノ、コトをミックスしてクリエイティブな活動をする』という原点は変えずに、ミュージックビデオからファッションに活動を広げたり、アートとミックスしたり。僕らをフィルターにいろんなカルチャーを紹介していきたいと考えています」 V「例えば、PKCZ®ギャラリーのアイコンである彫刻作品は、以前から知り合いだったアーティストの小畑多丘君にPKCZ®のコンセプトに合う作品の制作をお願いしたんです。僕らがアートを紹介すると言っても『超有名アートを1億円で買ったぜ』と見せびらかしても意味がないので、繋がりのあるものの中からいいものを紹介していければいいですね」 M「まさしくそこが原点。PKCZ®ギャラリーに置いているレコードにしても、僕らがずっと聴いている音楽を他の人も気に入ってくれたら嬉しいなという感覚です」 V「レアなレコード持ってる俺ら、オシャレでしょ?ということではなく(笑)」 ──今回のアルバムには、国内からMIGHTY CROWNやANARCHYなども参加してますね。それはクラブシーンの本格派を広く紹介する意味も? D「リスペクトする2組が僕らにシンパシーを感じて参加してくれたのは感謝しかありません」 V「それに、MAKIDAIさんはパフォーマーのイメージが先行するかもしれないけれど、DJプレイを横で見るとやっぱりすごい。DJ DARUMA君も僕が怒られるくらい上手なんですよ(笑)。そういう本物志向の2人がいて、LDHからたくさんのアーティストが参加してくれて。それだけでも相乗効果がすごいのに、さらにMIGHTY CROWNやANARCHYが参加してくれたことによって、90年代から現代までのヒップホップ観が繋がった。僕らの思い描いていた以上の作品が出来上がりました」 M「LDHからは、EXILE THE SECONDや三代目J Soul Brothers、GENERATIONS、DOBERMAN INFINITYなどたくさんのグループが参加してくれたけど、普段とはまた違った表現に挑戦してもらっています」 V「異例といえば『PLAY THAT』で登坂くんとクリスタル・ケイをフィーチャリングしてるんですけど、LDH内で男女のツインボーカルは珍しいんじゃないかな。そんな風に、今後も僕らが実験室となって、いろんなことができたらいいですよね」 M「PKCZ®ギャラリーも、例えば他のアーティストが何かやりたいと思ったときに使ってくれてもいいし。そんな風に、『ヒト、モノ、コト』を繋げて新しい価値観を創造する活動をしていこうと思っています」

1stアルバム『360°ChamberZ』の情報はこちら

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ヌメロ・トウキョウ 2017年9月号はこちら

Photos:Sasu Tei
Hair&Makeup:Akemi Mizuno, Yu Hotta
Interview&Text:Miho Matsuda
Edit:Masumi Sasaki

Profile

PKCZ®(ピーケーシーズ) EXILE HIRO、DJ MAKIDAI、VERBAL(m-flo)、DJ DARUMAが中心のクリエイティブ・ユニット。音楽、ファッション、アート、カルチャーなど様々なジャンルで「本物の感動や理屈抜きにカッコ良いと思える感覚」をMIXして新しい価値観を創造する。

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