MAZZELインタビュー「集大成にして新たな出発点。8人の個性に新たな色を増やしていきたい」
SKY-HIが設立した音楽事務所、BMSG所属のダンス&ボーカルグループとしてデビューしてから1年弱。MAZZELのファーストアルバム『Parade』はカラフルでビビッドな輝きを放つ15曲を収録。8人それぞれの個性が多彩なサウンドと掛け合わさることで放たれる無限の可能性。破格の新人グループとしてデビューし、いくつものチャートで1位を獲得した2023年を経て、さらなる躍進を期待させる。そんな彼らにアルバムに込めた想いや現在の心境などを聞いた。
デビューから1年。
新たな色を詰め込んだファーストアルバム
──ファーストアルバム『Parade』はどんなアルバムになったと思いますか?
TAKUTO「これまでの楽曲は8人の中でボーカルメインのメンバー、ラップメインのメンバーっていう風に分かれていることが多かったんですが、アルバムには全員がラップをする曲があったり、全員が歌い上げる曲があったり、4人ずつのユニット曲があったり、新しいMAZZELの顔を感じてもらえると思います」
HAYATO「このアルバムは今まで積み上げてきたことが詰まっています。これまでのシングルすべてが今作に繋がっていて、一度、物語が完結するような節目になると思っています。1曲1曲テーマがあって、曲順にもこだわりました」
NAOYA「僕たちが今できる最高のものをかき集めたアルバムです。ぜひ新しいMAZZELに注目していただきたいです」
EIKI「以前から『僕たちの強みは個性だ』と言ってきましたが、このアルバムで明らかになった個性がたくさんあって、よりカラフルなグループになりました。方向性がバラバラな15曲を歌ったことでMAZZELならではの組み合わせっていくらでもあるなと思いました。伸びしろを見せられた作品だと思います」
KAIRYU「デビュー1年目の2023年は僕たちのスタイルを提示できた年でした。そこから逸れることなく、新たな色をありったけ詰め込んだアルバム。自分たちの色を大事にしながらも、いろいろなことにチャレンジしました」
RYUKI「デビューから1年経った自分たちの成長が伝わる作品ですし、今のMAZZELにしか表現できない音楽の幅を見せられたアルバムです」
RAN「豪華なプロデューサー陣に参加していただいて、今のMAZZELだけでなく、これからのMAZZELが何をしていきたいかということも示せた決意表明の意味合いがあるアルバムだと思います」
SEITO「R&Bやヒップホップが得意なプロデューサーの方々にも関わっていただいたので、ボーイズグループが好きな人以外のフィールドにも届いてほしいです。1曲1曲に強い思いを込めました」
KAIRYU
NAOYA
──多彩で濃密な15曲が詰まっていますが、特に思い入れのある曲があったりするのでしょうか?
KAIRYU「みんなでせーので言ってみようか?」
NAOYA「うわ! なんだろう」
──お願いします! せーの!
全員「(口々に好きな曲を言う)」
RYUKI「ほとんど『1st Date』か『Love Letter』じゃなかった?』
KAIRYU「1人ひとり順番に言ってみよう」
TAKUTO「『Love Letter』」
HAYATO「『1st Date』」
NAOYA「『Parade』」
EIKI「『Love Letter』」
KAIRYU「『1st Date』」
RYUKI「『Love Letter』」
RAN「『Love Letter』」
SEITO「『1st Date』」
RYUKI「なお(NAOYA)ひとりだけ『Parade』なのいいね(笑)」
NAOYA「……本当は『1st Date』です(笑)」
KAIRYU「“本当は”って何やねん!(笑)」
全員「(笑)」
RAN
SEITO
──(笑)まず、「Love Letter」はEIKIさんが作詞に携わった曲ですが、どんな思いを込めましたか?
EIKI「僕がメンバーに向けて書いたラブレターのような歌詞にみんなが声を入れてくれて完成した曲です。アルバムがリリースされたら世界中の人が聴ける状態になります。1枚の手紙から愛が拡散されていけばいいなと思っています」
RAN「EIKIらしいストレートな歌詞ですし、僕たちのこの1年の思いが綴られていて、メンバーだからこそ書ける歌詞だと思いました。サビの『愛してる どうかこの日々が 繋いだその右手が まだまだまだまだ 解けないように』という歌詞は愛情も友情も絆も表現していると思いました。(EIKIに向かって)合ってる?」
EIKI「(力強くうなずく)」
RAN「良かった。もちろん人それぞれの解釈があると思いますが、僕はそんな風に捉えました」
RYUKI「EIKIの僕たちに対するいろいろな熱い思いがこもった曲が、パフォーマンスする時には僕たちからMUZE(MAZZELファンの呼称)へのラブレターに変わると思っています。本当に素敵な曲です」
EIKI「嬉しいです。聞いてくれる人のことというよりは、メンバーに向けて書いた歌詞なんです。メンバーにスタジオに集まってもらって、僕の声の入ったデモを聞いてもらう時が本番のレコーディングより緊張しました。『あれ?』って思われないように必死で何度も歌を録り直しました」
TAKUTO「デモを聞く前にEIKIから『歌詞ともうひとつ渡したいものがある』と言われていて、『急にどうしたんだ?』と思ったらメンバー一人ひとりへの手紙でした。すごく嬉しかったですし『EIKIらしいな』と思いました。そういう背景もあって、すごく気持ちが込めやすい曲になりました。レコーディングする時はEIKIが隣にいてくれて、『この歌詞はこういう思いが込められているんだよ』って教えてくれながら録ったので一番好きな曲になりました」
EIKI「最初は曲だけで完結させようと思っていたんですが、言葉が溢れすぎて詞に書き切れなかったことがたくさんあったので手紙を書いたんです」
NAOYA「本当に本当に嬉しかったです。EIKIが僕のことを愛してくれていることが深く伝わったし、『僕も愛してるよ』って思いました。(照れながら)愛が深まった瞬間でした」
RYUKI
TAKUTO
──「1st Date」はKAIRYUさんとEIKIさんとNAOYAさんとHAYATOさんのユニット曲ですよね。
HAYATO「より4人の声の違いが伝わってきて、自分でも『こんなに個性のある歌い方をしてたんだ』って驚きました。聴いてくださる方にも4つの違う味を楽しんでもらえると思いますし、すごく好きな曲です」
KAIRYU「初デートの曲で甘酸っぱい駆け引きがありながら、茶目っ気も味わえるところが好きですね」
NAOYA「僕は『あと一杯おかわりを飲み干せば もう時間が来る』っていう歌詞がお気に入りです。初デートだからかなり早く集合場所に着いて好きな人が来るのを待っているんだけどもうすぐ集合時間になる、っていうシチュエーションの初々しさにすごくキュンとしました」
EIKI「KAIRYUの歌がR&Bの曲調に映えててかっこいいです。『やっぱりMAZZELの歌の顔はKAIRYUだな』と思いました。KAIRYUイズムが僕を含めた他3人に乗り移って、KAIRYUの歌のすごさを吸収することで成長できた気がします」
KAIRYU「嬉しいです。R&Bは僕の好きなジャンルですし、自分の歌をたっぷり発揮できたと思っています」
──もう1曲のユニット曲は、RANさんとSEITOさんとTAKUTOさんとRYUKIさんによる「Ain’t no fun」ですが、こちらはヒップホップチューンです。
RYUKI「『1st Date』がR&Bの歌メインで構成されていて『Ain’t no fun』はラップだけ。色がはっきり分かれているので、ウキウキしたい時は『1st Date』を聴いて、気持ちを上げたい時は『Ain’t no fun』を聴いてもらえたらいいなって思います」
SEITO「それぞれヒップホップとR&Bの憧れのビートメーカーさんが参加してくださったので、ご一緒できるのがすごく嬉しかったです」
HAYATO
EIKI
それぞれの個性が宝物のように輝いてる
──タイトル曲の『Parade』はサーカスのような怪しげなカラフルさがあって、アルバムを象徴する曲だと感じました。どんな手応えがありますか?
KAIRYU「タイトル曲なので、音源はもちろんビジュアルや映像、全部の要素を合わせて世界観が完成する曲だと思っています。アルバムの中でも全方位に向けて一番こだわりました。満足度は高いです」
RYUKI「ラストのサビ前で僕がラップしている『北東南西から直通』というリリックには、MAZZELがいろいろなクリエイターとコラボをすることで世界を巻き込んでいくという思いが込められています」
HAYATO「『その色を待ってる人がいる』って僕が歌うパートがあるんですが、すごく良い歌詞だと思いました。EIKIが『この歌詞に救われた』って言っていて、その理由を聞いてもっと歌詞の理解度が深まりました。バラバラな個性を持ってる僕たち8人だからこそ、『一人ひとりの魅力を見たい』って思ってくれる人がたくさんいる。今の僕たちに必要な歌詞だと感じました」
EIKI「『個性がある』っていう言葉は世の中に溢れていますが、『その色を待ってる』っていうフレーズを聞いて『誰でも自分だけの色を持ってるるんだ』と感じ、すごく心に沁みました。落ち込んだ時にこの言葉を聞くと、目には見えない僕たちにしか持っていない色を求めて待ってくれているMUZEがたくさんいると思って気持ちが楽になりました。ずっと大事にしていきたい言葉です」
NAOYA「『生まれながら皆特注 バラバラでカラフルありがとう宇宙』っていう歌詞がすごく刺さりました。本当にそれぞれの個性ってあるし、みんなが宝物のように輝いてる。そういう僕の想いを代弁してくれていると感じました」
──RANさんが参加したオーディション「THE FIRST」、そして、MAZZEL結成のきっかけとなったオーディション「MISSIONx2」に参加し、深いつながりのあるREIKOさんがフィーチャーリングされた「ICE feat.REIKO」も収録されています。恋愛の喪失感を歌っているようにも、一度離れたけどまた一緒になる2組の関係性を歌ってるようにも聴こえる曲です。
KAIRYU「MAZZELとREIKOは同じ物語の上で出会った2組です。アーティストとしても友人としても関係性が深い。いつかこういった形でのコラボレーションができたらいいよねという話は以前からあって今回実現しました。外側から見て感じる意味、内側にいる僕たちが感じる意味、両方が一番良い形で出せるタイミングだと思います。僕たちが歌うからこそ意味が深まる曲です」
RAN「僕とREIKOは長い時間を一緒に過ごしてきました。MAZZELの原点でもあるMISSIONx2で一緒に頑張ってきた同志でもありますし、一度は別の道に進んだけれど、お互いデビューすることができ、今一緒にこの曲を歌うことができた。すごく説得力のある曲だと思います。ラブソングではありますが、KAIRYUが言ってくれたように僕たちの今の心情や当時の思いが重なって別のストーリーも見えてくる。本当に今だからこその曲。ライブで披露するのが楽しみです」
──約半年前のインタビューで「ライブ直前や、少しの時間があればずっとメンバ―同士で話している」とおっしゃっていましたが、グループのムードに何か変化はありましたか?
EIKI「相変わらずっとみんなで喋っています(笑)」
SEITO「より一人ひとりが素を出すようになって、心を許し合っていると感じます」
KAIRYU「同じグループのメンバーというよりは、人としてリスペクトし合うことを大事にしています。誰かひとりでもそのリスペクトが欠けたらだめだと思っています」
HAYATO「メンバーそれぞれパフォーマンスが魅力的で、『見習わなきゃ』と思うところがいっぱいあります。その上、みんなすごく優しくて素敵。だから人としてリスペクトしています」
RAN「ライブを重ねるごとに、いい意味での余裕が生まれてパフォーマンスが安定してきている手応えがあります。HAYATOが言ったように、自分は気づいていないかもしれないけれど、絶対にお互いの良いところを吸収できていると思っています。ステージ上で言葉はなくとも意思疎通ができているところが今のMAZZELの一番の強さです」
EIKI「8人が一体となるパフォーマンスが見どころの『Waterfall』が象徴するように、8人それぞれの色が濃くなってきた分、集まった時のパフォーマンスが向上して、どんどん良い形で音楽を届けられるようになってきているなと最近感じています」
TAKUTO「『Waterfall』はMAZZEL史上最高難易度のダンス。だからと言ってそこまで苦戦せずに、全員があのダンスをものにできた。これ以上のクオリティのものを生んでいける自信がつきました」
KAIRYU「今までの僕たちを余すところなくアルバムに収められました。集大成でもあり、出発点でもある作品です。これだけ個性豊かなメンバーが集まっているので、個々がもっといろいろな方面で活躍して、さらに強いMAZZELになっていきたいです」
■初回盤
【CD+32P Photobook】¥4,400(税込) / UMCB-69001
仕様:12cm CD, 三方背ケース, 3P ケース, 歌詞ブック, 32P Photobook
初回プレス封入:
・トレーディングカード(全9種類の内1種)ランダム封入
・シリアルナンバー入り「応募抽選券」封入
※シリアルナンバー入り「応募抽選券」の詳細は決定次第、後日発表いたします。
【CD 収録内容】(全15曲収録)
・Parade(新曲) ・Waterfall(新曲) ・ MISSION -2024 RETAKE ver.-
・Vivid
・CAME TO DANCE
・Fantasy
・LIGHTNING
・Carnival ・Fire
・Holiday
■DELUXE
・タイトル未定A(新曲)・タイトル未定B(新曲)・タイトル未定C(新曲)・タイトル未定D(新曲)・タイトル未定E(新曲) 【CD+DVD】¥5,500(税込) / UMCB-50005
仕様:12cm CD, DVD, 2D ケース, 歌詞ブック
初回プレス封入:全形態共通
【CD 収録内容】 (全15曲収録 ※全形態共通) 【DVD 収録内容】
・Waterfall -Music Video- 他後日発表 他、収録内容後日発表
■通常盤(初回プレス)
【CD】¥3,300(税込) / UMCB-69004 仕様:12cm CD, 3P ケース, 歌詞ブック 初回プレス封入:全形態共通
【CD 収録内容】 (全15曲収録 ※全形態共通)
■UNIVERSAL MUSIC STORE 盤
【CD+DVD】¥7,700(税込) / PDCB-1001
仕様:12cm CD, DVD, 三方背トールケース,トールケース, 歌詞ブック 初回プレス封入:全形態共通
【CD+Blu-ray】¥8,250(税込) / PDCB-1002
仕様:12cm CD, Blu-ray, 三方背トールケース,トールケース, 歌詞ブック 初回プレス封入:全形態共通
【CD 収録内容】 (全15曲収録 ※全形態共通)
【DVD 及び Blu-ray 収録内容】
・Photo Shooting Behind The Scenes
・D.U.N.K. Showcase in KYOCERA DOME OSAKA (2023.12.02)
■MUZEUM 限定盤(ファンクラブ限定盤)
【CD+2DVD+60P フォトブック】¥9,900(税込) / PROM-1010
仕様:12cm CD, 2DVD, 正方形ワンピース BOX, デジパック, 歌詞ブック, 60P Photobook 初回プレス封入:全形態共通
【CD+2Blu-ray+60P フォトブック】¥10,450(税込) / PROM-1011
仕様:12cm CD, 2Blu-ray, 正方形ワンピース BOX, デジパック, 歌詞ブック, 60P Photobook 初回プレス封入:全形態共通
【CD 収録内容】 (全15曲収録 ※全形態共通)
【DVD 及び Blu-ray 収録内容】
(DISC 1):MAZZEL SHOWCASE “Carnival” (2023.11.02 @ToyosuPlT)
MAZZELROOM#まぜべや特別版〜ウインナーとオニオンとRYUKI〜
(DISK 2):MAZZEL MUSIC VIDEO COLLECTION
・MISSION -Dance Performance Vidso-
・Vivid -Music Video-
・Vivid -Dance Performance Video-
・LIGHTNING -Dance Performance Video-
・Carnival -Music Video-
・Carnival -Dance Performance Video-
https://mazzel.lnk.to/Parade_digital
【MAZZEL 1st One Man Tour 2024 “Join us in the PARADE”】
2024年6月01日(土)福岡・福岡市民会館
2024年6月05日(水)北海道・Zepp Sapporo
2024年6月08日(土)香川・高松 festhalle
2024年6月15日(土)宮城・仙台 GIGS
2024年6月18日(火)愛知・愛知県芸術劇場大ホール
2024年6月22日(土)大阪・大阪国際会議場 メインホール
2024年6月23日(日)大阪・大阪国際会議場 メインホール
2024年6月28日(金)新潟・新潟LOTS
2024年7月04日(木)東京・東京ガーデンシアター
Photos:Takao Iwasawa Styling : Takuya Miyazaki Hair & Makeup : Yusuke Tokita(ECLAT) Text:Kaori Komatsu Edit:Naomi Sakai